息子のためにエルフの飾り付けを毎年考えている母親(画像は『Mirror 2020年12月4日付「Mum leaves son, 5, in tears after ‘cruel’ Elf on the Shelf prank backfires」(Image: Mercury Press & Media Ltd)』のスクリーンショット)

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欧米では毎年サンクスギビングデー(感謝祭)の翌日からクリスマスまでの間、サンタクロースのお手伝いをする小さな妖精エルフが現れるという「棚の上のエルフ(Elf on the Shelf)」と呼ばれる伝統がある。エルフは子ども達が良い子にしているかを見守り、毎晩子ども達が寝ている間に北極点へ帰ってサンタに報告する。サンタはこの報告でプレゼントを配るかどうか決めるというものだ。エルフは子どもが起きている間は動かないという決まりがあるので、親は子が寝ている間にエルフを動かし、エルフが家中を動き回っているかのように仕掛けるという子ども達が大喜びのクリスマスイベントだ。しかしこのほど、エルフの身に思わぬ“悲劇”がふりかかり、目撃した5歳の子どもが泣き出してしまう事態に発展した。仕掛け人となった母親には非難の声が殺到している。『Metro』などが伝えた。

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英ノーフォークのキングズ・リンに暮らすシングルマザーのターニャ・リーさん(Tanya Lee、30)も、多くの親と同じように「棚の上のエルフ(Elf on the Shelf)」の伝統に倣い、息子オスカー君(Oscar、5)が眠っている間にエルフの人形を移動させる一人だ。毎朝エルフがどこにいるか家中を探しに行くというオスカー君はある朝、キッチンで悲劇に見舞われたエルフの姿を発見してしまった。

キッチンには食べ終わったチキンの骨で作られたエルフの“がい骨”と、あたりにはケチャップ製の“赤い血”が点々と飛び散っていた。すぐ隣にはクリスマスの時期にはお馴染みとなった緑のモンスター「グリンチ」が、血(ケチャップ)の付いたナイフとフォークを持ってニヤリと笑っており、その近くでは別のエルフが恐怖で顔を覆っている。

エルフがグリンチに食べられてしまったかのような恐ろしいシーンを目撃してしまったオスカー君はショックを受け、1時間半も泣いてしまったという。その後、落ち着きを取り戻したオスカー君は「グリンチがエルフを食べるはずない。グリンチはエルフを食べちゃダメなんだよ」と頬を涙で濡らしながら訴えたそうだ。

ターニャさんはオスカー君に食器棚に隠れていたエルフを見せ、「エルフはここに隠れていたから大丈夫。食べられちゃったのは冗談よ」とジョークだったことを説明した。

オスカー君はエルフが無事だったことに安心したものの、このことがトラウマになってしまった。子どもはエルフに触ってはいけないというルールを知っていたオスカー君はこれ以降、エルフの近くにグリンチが置かれているのを見つけると、エルフを守るためにグリンチを移動させるようになったという。

このニュースを見た人々からは「5歳児にこれは残酷過ぎる。やりすぎだ」「血の表現があるいたずらは幼い子にはまだ冗談として通じないよ」「こんな酷いことするなんて最低の母親だ」と批判の声が相次いだ。

2017年から「棚の上のエルフ」の飾り付けを毎年行っているというターニャさんは、「オスカーが泣いてしまうなんて思わなかったけど、とても面白かったです。こんなことするなんて良くない親だと分かっていますが、大笑いしてしまいました。オスカーは私が産んだ子ですから、オスカーがこのジョークを前にしても大丈夫だと分かっていました。現に今はもう大丈夫なんですから。ネガティブなコメントは気にしないようにしています」と明かしている。

画像は『Mirror 2020年12月4日付「Mum leaves son, 5, in tears after ‘cruel’ Elf on the Shelf prank backfires」(Image: Mercury Press & Media Ltd)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)