今市事件から15年 児童の迎え今も 墓前で防犯の誓い新た
旧今市市で当時小学校1年生の吉田 有希ちゃんが殺害された今市事件から1日で15年が経ちました。1日、学校関係者などが有希ちゃんの眠る墓前で地域の防犯を誓いました。
2005年12月、日光市の大沢小学校1年生だった吉田 有希ちゃん(当時7)が殺害された今市事件から15年。
小学校から500メートルほど離れ、有希ちゃんがさらわれた現場の三叉路では1日も児童が保護者や教諭に見守られながら登校していました。
事件後に保護者や地域住民、教職員が子どもを見守る自主防犯団体「大沢ひまわり隊」を発足し、地域の防犯活動を続けています。
また三叉路には警察に直通する緊急通報装置のほか、防犯や事故防止を訴える看板が設置されました。
事件を巡る裁判では、38歳の男が最高裁判所の上告棄却の決定に対する異議申し立てをしていましたが、今年3月に棄却され無期懲役とした東京高等裁判所の二審判決が確定しています。
命日の1日、有希ちゃんが眠る日光市のお墓にひまわり隊の歴代の隊長や学校関係者などが訪れ、墓前に花を添えて冥福を祈り地域の防犯を改めて誓いました。
ひまわり隊の発足当時、隊員は500人ほどいましたが高齢化や少子化の影響で現在は半分に。地域を見守る目が年々減っている中で学校では毎年、児童が地域の防犯マップを作って防犯意識を高める取り組みを行っています。
児童が下校する際に必ず保護者が迎えにいくことは現在も続いていて、裁判は終わりましたが地域住民の心に事件が大きな爪痕を残しています。