各地で新年を迎える準備が始まっています。世界遺産の日光二荒山神社では年の瀬の風物詩のひとつ「幣束づくり」が始まりました。

神職が木づちと特製の刃物で裁断した和紙を八乙女たちが折りたたみ、細い竹に刺して幣束が作られていきます。

幣束は無病息災や家内安全を願い正月にお供えするもので、日光二荒山神社では毎年、ひとつひとつ手作りされています。

作業は合わせて6人で行われますが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためマスクを着用し、消毒液を噴霧するなどして対策にあたりました。

幣束には3つの色があり、古くから赤は火を使うお勝手などに。青は水を使う井戸などに。白は神棚や部屋など全般にお供えするということです。 

八乙女たちは新年が良い年になるよう思いを込めて幣束を作りました。

幣束は合わせて1万体つくられ、12月22日以降氏子などに配布されます。