宇都宮市と芳賀町が導入を進める次世代型路面電車、LRTのJR宇都宮駅西口の停留場について、市が駅の2階の高さにつくることを検討していることが分かりました。

これは宇都宮市議会の議員説明会で明らかになったものです。

LRTは2022年3月にJR宇都宮駅東口から芳賀・高根沢工業団地までのおよそ14.6キロを優先整備区間として開業する予定です。

駅西側への横断ルートは駅の北側を迂回する案に決まっています。

議員説明会では横断ルートから上河原交差点までの構造について有識者の専門部会が西口広場の停留場を2階の高さに設ける「高架案」と地上につくる「地上案」の2つのルートのうち「高架案」が適当であると判断したと報告されました。

高架案では2階の高さの停留場から宮の橋、上河原交差点にかけて勾配をつけて地上に下ります。

費用は「地上案」より20億円ほど高いおよそ100億円ですが、西口のロータリーで立体で交差するためバスや自動車のルートを妨げにくいことや鉄道と乗り継ぎしやすいこと、信号に左右されないため運行に遅れが出にくいことなどが評価されたということです。

駅西側の整備区間については「大谷観光地付近」や「桜通り十文字付近」など5つの案が出ていますが、市では今年度中に具体案を示したいとしています。