上白石萌歌、ポケモンは“一つの共通言語” 劇場版への参加に感慨
女優の上白石萌歌が28日、都内で行われた『劇場版ポケットモンスター ココ』(12月25日全国公開)のアフレコイベントに出席し、念願のポケモン作品への参加に感慨をにじませた。この日は中村勘九郎、山寺宏一、中川翔子も出席。質疑応答コーナーでは矢嶋哲生監督も来場した。
劇場版シリーズ23作目となる『劇場版ポケットモンスター ココ』は、ジャングルの奥地にあるポケモンたちの楽園を舞台に、人間の少年・ココと、彼を育てたポケモン・ザルードの親子の愛を描いた完全オリジナルストーリー。
ココ役の上白石は、「(ココが)ポケモンに育てられた少年と聞いた時に、自分のことだと思いました。わたしもポケモンに育てられたと言っても過言ではないくらい、生まれた時からずっとポケモンがそばにいてくれました」とオファーを受けた時の喜びを吐露。幼少期にメキシコで暮らしていた経験がある上白石は、「ポケモンが一つの共通言語みたいなところもあったので、自分が映画の一部になってお届けできるのが感慨深いです」としみじみ語った。
そんな思いを胸にアフレコを終えた上白石は、ホッとした表情。男の子や自分とかけ離れた役を務めることは、アニメーションの醍醐味であり、苦労でもあったようで、これまでのアフレコでは音響監督に助けられていたと告白。中でも「女の子は頭で怒るけど、男の子は腹で怒るんだ」という言葉が心に響いたそうで、「重心を下げて、膝を曲げて、いつでも動けるように、なるべくココと同じ体勢で声を吹きこみました」と説明すると、「男の子の声に聞こえていればいいなと思います」と期待を寄せた。
また、劇中で登場するポケモン語について、上白石は「子供の頃はアニメを観ていて、ポケモン語だと意識しないくらい自然で、何を言いたいかがわかった」と述懐。しかし、いざ挑戦してみると「すごく難しくて一種の演技トレーニングだと思いました」と渋い顔。そして、「台本ではこういう意味だと括弧で書かれているのですが、お客さんには伝わらないので、いかにそういう心持ちで言葉を発するかが難しかったです」と本作での挑戦を打ち明けていた。(取材:錦怜那)