福田 富一知事は27日、臨時の記者会見を開き、新型コロナウイルスと季節性インフルエンザの同時流行に備え、検査体制を強化するとともに県独自の警戒度レベルの「感染拡大注意」を来月末まで維持すると発表しました

県の対策本部はきょう午後会議を開き、新型コロナウイルスの経路不明の新規感染者が継続的に確認されていて新たなクラスターの連鎖的な発生に引き続き注意が必要なことから独自の警戒度レベルについて4段階中で上から3番目の「感染拡大注意」を1カ月延長して来月末まで維持することを決めました。

また季節性インフルエンザとの同時流行に備えて来月以降、検査と相談体制を強化します。

県が行った試みの計算では、新型コロナウイルスとインフルエンザで予想される検査の需要を1日当たり最大でそれぞれ900件と6100件と見込んでいます。

そのため、県は身近な医療機関での受診を可能とするため、発熱がある患者の診療や検査ができる医療機関として県内の530カ所を指定し、およそ8600人の診療に対応できるようにしました

さらに県と宇都宮市が新型コロナウイルスの検査を委託する医療機関をこれまでより80カ所ほど増やし272カ所にしました。 

また来月からはコールセンターを受診・相談センターとして電話の回線数を増やし保健所を通さずにワンストップで受診できる医療機関を案内して対応していきます。

福田知事は月末のハロウインなどのイベントに多くの人が集まる季節になることに触れ参加者や事業者に、感染防止の徹底を呼びかけました。