新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行が心配される季節を前に、足利市の病院では医療体制がひっ迫した際などに簡単に組み立てて使用することができる仮設の医療ブースを試験的に導入しました。

足利赤十字病院が導入したのは、木材を金具でつなぎ自由に形を変えることができる医療ブースです。

東京都内にある建築設計事務所が開発した、組み替えが自由でベンチや本棚にもなる商品を医療現場向けに改良しました。

27日は設計事務所と病院の職員らによるデモンストレーションが行われ、木材を金具でつなぎ合わせたり、ビニールシートを貼り付けたりする手順を確認しました。

完成した後は、ブースの中に医療機器やベッドなどを設置し、医師らがその使い心地や感染対策が十分であるかなどを確かめていました。

足利赤十字病院では現在、新型コロナウイルスの疑いがある人向けに発熱外来を設けていて全体を合わせると1日におよそ1200人が診療に訪れています。

これからインフルエンザが流行する時期にはさらに患者数が増える見込みで当面はこの仮設ブースを発熱外来に設置し、外来患者の安全な受け入れに活用します。