去年の東日本台風で広い範囲で浸水被害を受けた、那須烏山市の那珂川流域では、堤防の整備や住居を集団で移転する「防災集団移転」の実施が検討されています。

23日、対象となる地域で住民説明会が開かれました。

東日本台風で被災した那珂川流域では国と県や市町が連携して治水対策を進めるプロジェクトを進めています。

このうち那須烏山市の下境地区では堤防に開口部分を設けてあふれた水を逃がす「霞堤」の整備が予定されていて

23日は、市と那珂川を管理する常陸河川国道事務所が地域住民にその整備について説明しました。

常陸河川国道事務所によりますと、霞堤の整備について住民からはおおむね了解を得ることができたということです。

一方で、プロジェクトの一部に提案されている住居を集団で移転する「防災集団移転」に対しては、住民から厳しい意見が相次ぎました。

市では対象地域の選定やコミュニティの維持に課題が残ることから今後、住民との協議を続けるとしています。