朝食や二日酔いにぴったり!冷たい出汁やお茶をかけてスッキリ美味しい「冷やしだし茶漬け」
日本人のソウルフード、お茶漬け。最近は、熱いお茶をかけるものだけではなく、冷たい出汁やお茶をかける「冷やしだし茶漬け」が人気です。
まだまだ、残暑が続く秋の始まりはもちろんのこと、食欲がわかない朝や、胃もたれ胸焼けのする二日酔いの日などにもぴったり。
風邪で熱があるときにも、ひんやりしていて口触りや喉ごしもよく食べることができます。料理が苦手な人でも簡単にできる、冷やしだし茶漬けを自分の得意料理にしてみませんか?
基本さえ押さえればバリエーションも広がりますよ!
お茶漬けのルーツとは?
食欲のないとき・お酒を飲んだあと・風邪で熱のあるとき……など、簡単に作れてサラサラと食べることができるお茶漬け。老若男女に愛されるメニューですよね。
お茶漬けのルーツである「湯漬け」や「水飯」は、簡単な食事として平安時代から食べられていたそうです。
「今昔物語集」には、三条中納言が、肥満解消のために医師から「冬は湯漬け」「夏は水漬け」を食べるように指示されたという話が残ってるとか。
また、源氏物語には……
大御酒まゐり 氷水召して 水飯などとりどりにさうどきつつ食ふ
(源氏の君たちは、お酒を飲んで、氷水や水飯を大騒ぎしつつ召し上がりました)
という記述が。
さらに枕草子には……
いみじう酔ひて わりなく夜更けて 止まりたりとも さらに湯漬けをだにくわせじ
(酔っ払った男がやむなく家に泊めっても、私は湯漬けさえ食べさせるつもりはありません)
という文章もあるのです。今も昔も、お酒を飲んだ後は、茶漬けが食べたくなるのは変わらないのですね。
清少納言 枕草子絵巻 鎌倉時代(写真:wikipedia)
冷やしだし茶漬けの魅力とは
水出しのお茶をかけた冷やし茶漬け(写真:photo-ac)
すっかり定番となった冷たいお茶やだしをかけた、冷やし茶漬けは暑い季節に美味しいだけではありません。
お酒を飲んだ後のシメに二日酔いで気分の悪い朝に食欲のあまりない朝食に熱があって具合の悪いときになどのときに、とても美味しく食べられます。作り方も簡単で、家にあるもので手軽に作れるのも魅力でしょう。
冷やしだし茶漬けを美味しく食べるコツ
市販のロックアイスを入れると美味しい!(写真:TERUAKI.T)
冷やし茶漬け、冷やしだし茶漬けを美味しく作るコツは2つ!
ご飯を流水で洗って粘りを取るお茶やだしは、事前に冷水ポットなどに作って冷やしておくだしを作るのが面倒な場合は、めんつゆをミネラルウォーターで割る(美味しい水を使うのもコツです!)だけでもOKです。
また、カツオ風味の和風だしや、粉末の鶏ガラスープの素など、お好みのものを使ってもいいでしょう。何れにしても化学調味料などは無添加のものがオススメ!すっきりした味になります。
冷やしだし茶漬けの作り方
お好みの冷たい「だし」を作っておくご飯をざるに入れほぐしながら流水で洗うしっかりと水気を切るご飯を器に入れ、お好みの具(※)をのせるだしをかけ練りワサビをお好みの量のせる※お好みの具:
梅干し・鮭・刻み青ねぎ・大葉・白胡麻・刻み海苔・刻みたくあん・紅生姜・佃煮・天かす・刻んだぬか漬けなどお好みのものを! わさびやすりおろし生姜、からしなどを添えると味がしまります。
仕上げに、市販のロックアイスを入れると、より美味しいですよ!
冷たいお茶でバリエーションも
漬物に冷たい水をかけた水茶漬け(写真:photo-ac)
冷やしだし茶漬けはだしを使いますが、お茶を使っても美味しくできます。冷水ポットに作り冷蔵庫で冷やしておきましょう。
緑茶やほうじ茶などもいいのですが、冷やしたウーロン茶やジャスミン茶も冷やし茶漬けにあいます。刻んだザーサイ・刻んだ白ネギなどを具材にして、少しラー油をたらした中華風の冷やし茶漬けも美味しいですよ。
筆者オススメはタヌキ入り冷やしだし茶漬け!
筆者のオススメは、梅やおぼろ昆布、刻み海苔にタヌキ(天かす)を入れ、冷たい無添加の麺つゆをかけたもの。ロックアイスを入れます。
夏のみならず、食欲のないときや熱のあるときなどに食べる定番です。お酒を飲んだあとのシメにも最適。低カロリーで、翌朝胃もたれもしません!
筆者のオススメは、無添加の麺つゆと天かす(写真:TERUAKI.T)