中島みゆき珠玉の名曲を映画化『糸』特集｜菅田将暉×小松菜奈が男女の切ない運命を繊細な演技で魅せる、“めぐり逢い”の奇跡を描く感動ラブストーリー

2020年8月11日 21時0分

映画『糸』特集

中島みゆきの名曲に着想を得て制作された映画『糸』（8月21日公開）。『64-ロクヨン- 前編 / 後編』の瀬々敬久が監督を務め、3度目の映画共演となる菅田将暉と小松菜奈がW主演を務める。北海道・東京・沖縄・シンガポールを舞台にした壮大な愛の物語となる本作の魅力を紹介する（文／奥村百惠）。

◇中島みゆきの名曲「糸」を映画化！“めぐり逢い”をテーマに描く感動ラブストーリー

2006年公開の『涙そうそう』や2010年公開の『ハナミズキ』といった平成の名曲をモチーフにした映画がヒットを記録したのは記憶に新しいが、今回新たに映画化されたのは、中島みゆきが知人の結婚を祝して作り、35枚目のシングルとして平成10年にリリースした名曲「糸」。糸を人に見立てて男女の出逢いの奇跡と絆の大切さを歌ったこの曲は、ドラマやCMで数多く起用され、更にMr.Childrenの桜井和寿が率いるBank Bandや福山雅治らビッグアーティストにカバーされたことで幅広い世代から長年愛されてきた。そんな「糸」に着想を得て制作された本作は、“めぐり逢い”をテーマに、平成元年生まれの男女の人生を平成史の変遷と重ねて描いた壮大なラブストーリーとなっている。

◇菅田将暉×小松菜奈が3度目の共演で“運命的な出会い”、榮倉奈々や斎藤工ら実力派豪華キャストが集結

平成元年生まれの主人公を演じるのは、『帝一の國』や『アルキメデスの大戦』などの大作から第41回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した『あゝ、荒野前篇 / 後篇』まで様々な作品で主演を務める菅田将暉と、『恋は雨上がりのように』や『来る』などの話題作からハリウッド映画『沈黙 -サイレンス-』まで幅広い作品で圧倒的な存在感を放つ小松菜奈。『ディストラクション・ベイビーズ』『溺れるナイフ』以来、3度目の共演となる菅田と小松は、北海道で生まれ育ち地元のチーズ工場で働く高橋漣と、中学生の時に漣と運命的に出会いを果たすも家庭の事情で漣と離ればなれになる園田葵をそれぞれ魅力的に演じている。

脇を固める俳優陣も豪華で、漣が働くチーズ工房の先輩で後に恋愛関係に発展する女性を榮倉奈々、葵と恋愛関係になるファンドマネージャーを斎藤工、葵の同僚で親友の女性を山本美月、他にも成田凌、二階堂ふみ、片寄涼太（GENERATIONS from EXILE TRIBE）といった主演経験の多い実力派キャストが集結し、本作に彩りを与えている。

◇北海道・東京・沖縄・シンガポールを舞台に平成史の変遷を重ねて描く、壮大なスケールのラブストーリー──

物語は、北海道で育った13歳の漣と葵が出会い、初めての恋に落ちるところから始まる。ある日、葵が義父から虐待を受けていることを知った漣は、彼女を救うために駆け落ちを決行。ところがまだ幼い彼らは警察に保護され、遠く引き離されてしまう。それから8年後、地元のチーズ工房で働く漣は、友人の結婚式に訪れた東京で葵との再会を果たすが、すでにそれぞれ別の人生を歩み始めていて……というなんとも切ない展開で、2人の成長や変化などがリアルに描かれていく。漣が北海道で生きていくことを決意する一方で、世界中を飛び回って自分の可能性を広げたいという夢を持つ葵。そんな2人の転機や行く末をじっくりと見せていくことで、より観客が感情移入できる物語になっていると言える。

例えば、チーズ作りに情熱を注ぐ漣が榮倉奈々演じる香と出会い実直に生きる誠実な姿を、葵のほうは斎藤工演じる水島との沖縄での生活や山本美月演じる親友とシンガポールで事業を立ち上げ生き生きと仕事をこなす姿を映し出しており、更にその先の2人に起こる悲しい出来事などは誰もが心を大きく揺さぶられることだろう。

◇菅田将暉×小松菜奈、男女の切ない“運命”を繊細な演技で魅せる

漣と葵がそれぞれの人生の歩みの中で感じる葛藤や迷い、喜びや哀しみなどを、菅田と小松が丁寧に掬いとって繊細に演じた本作。是非劇場の大きなスクリーンで壮大なラブストーリーを堪能していただきたい。映画は8月21日（金）より公開。また、＃映画糸でつながろうのハッシュタグをつけて本作の感想を投稿すると、抽選で8月29日（土）に実施する【映画『糸』47都道府県オンラインミーティング】に参加することが出来る、感想投稿キャンペーンも実施中。詳細は公式HP（https://ito-movie.jp/）にてチェックしよう。