ご冥福をお祈りいたします。- エンニオ・モリコーネさん(2017年撮影)
 - Luca Carlino / NurPhoto via Getty Images

写真拡大

 映画『荒野の用心棒』『ニュー・シネマ・パラダイス』など、数多くの映画音楽を手掛けたイタリアの作曲家エンニオ・モリコーネさんが、91歳で亡くなった。The Hollywood Reporter ほか各メディアが報じた。モリコーネさんは先週、転倒して大腿骨を骨折しており、イタリア・ローマ市内の病院で息を引き取ったという。

 映画音楽の巨匠で知られるモリコーネさんは、1928年ローマ生まれ。作曲家ゴッフレド・ペトラッシさんの指導の下、サンタ・チェチーリア音楽院で音楽を学ぶ。映画音楽家としてデビューした後、イタリアの巨匠セルジオ・レオーネ監督作『荒野の用心棒』『夕陽のガンマン』『ウエスタン』の音楽を担当。以降、『遊星からの物体X』『ニュー・シネマ・パラダイス』『ミッション』『アンタッチャブル』といった名作のスコアを作曲し、生涯を通して500本以上の映画音楽を手掛けた。

 アカデミー賞作曲賞には『天国の日々』(1978)、『ミッション』(1986)、『アンタッチャブル』(1987)、『バグジー』(1991)、『マレーナ』(2000)でノミネート。クエンティン・タランティーノ監督作『ヘイトフル・エイト』(2015)で受賞を果たした。また、第79回アカデミー賞では名誉賞を授与されている。(編集部・倉本拓弥)