昨年に開催されたチャリティーマッチでのスナイデルの様子。この太りやすい体質もまた彼のキャリアに影響を及ぼしたのかもしれない。 (C) Getty Images

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 オランイェ(オランダ代表の愛称)が生んだファンタジスタが興味深い発言を残した。かつてレアル・マドリーやインテルで活躍したヴェスレイ・スナイデルだ。

 2002年にアヤックスでトップチームデビューを飾ったスナイデルは、レアル・マドリー、インテルなどを渡り歩いた。2010年には、インテルで3冠を達成したばかりか、ワールドカップでもオランダ代表をファイナルへと導き、その年のバロンドールの最有力候補に推された。

 昨夏に現役引退を発表したスナイデルは、現地時間6月6日に伊衛星放送『Sky Sports』のジャンルカ・ディ・マルツィオ記者との対談に登場。そこで自身のキャリアを問われたオランイェの元10番は、「僕はメッシやロナウドと同じレベルになれた」と発言したのだ。
 
 では、一体なぜスナイデルは、現代サッカー界屈指の2大スターのようになろうとしなかったのか。その理由を本人は、こう語っている。

「そんな気になれなかったんだ。それでも、僕は自分の人生を楽しめた。夕食の時に飲んだ1杯のワインが違いになったのかもしれない。レオとクリスチアーノはまったくの別物で、間違いなく彼らは多くの犠牲を払っているだろうからね。そんなことは僕にはどうだっていいことなんだ。なぜなら、僕のキャリアは彼らに及ばなくとも素晴らしいものだったからね」

 オランダ代表で歴代最多となる134キャップを刻んだスナイデル。もしも、彼が摂生した生活をしていたならば、どのようなキャリアを歩んでいたのか。“タラレバ”だが、興味は尽きない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部