マーベル映画の撮影再開はいつ……昨年、歴史的なヒットとなった『アベンジャーズ/エンドゲーム』より
 - Walt Disney Studios Motion Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

写真拡大

 米ディズニーCEOのボブ・チェイパック氏が、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、休止状態になっているマーベル・スタジオ作品の撮影再開時期について、目処が立っていないと明かしたことを、Deadlineほか各メディアが報じた。

 同サイトによると、第2四半期の決算報告をする電話会議においてチャペック氏は、マーベルを含むブロックバスター映画の製作再開について「予測がつかない」と言及。大勢のスタッフ、キャストが関わることもあり「先に進むとなると……マスクの問題について責任があります」と、休園しているテーマパークと同様に、新型コロナの問題に対して公衆衛生当局許可から許可を与えられ、厳格な安全基準が実施されるまで再開は難しい意向を明かしたという。

 ディズニーでは、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)フェーズ4の幕開けとなる『ブラック・ウィドウ』の公開予定を5月から11月に延期。同作に続くフェーズ4作品も全て公開延期になり、動画配信サービス「Disney+」で配信予定の実写ドラマシリーズも製作を中断している。撮影再開が伸びれば、これらのスケジュールもさらに影響を受けることになるだろう。

 アメリカでは多くの映画館が閉鎖となった影響で、3月からボックスオフィスランキングが発表されない異例の事態となっている。これから映画館で大ヒットが期待される大作としては、米ワーナー・ブラザースの配給するクリストファー・ノーラン監督の『TENET テネット』が7月17日公開予定で、ディズニーは実写版『ムーラン』を7月24日に公開する予定。しかし、この夏に再開できるのか、そして客足が戻ってくることになるのかは不透明だ。(編集部・入倉功一)