P3095640

写真拡大 (全4枚)

70周年ユニフォーム、結局買わされました!

我が家に荷物が届きました。軽いくせにかさばる小包です。「どこから来たものかわからないからとりあえず除菌しよう…」とアルコール消毒液を噴霧して差出人を見ますと、埼玉西武ライオンズからでした。「も、もしや、一年中悪口を言っているクズに爆弾でも送ってきたのか…」と震えながら慎重に開封しますと、自分で買ったグッズでした。疑って申し訳ない。が、疑われる西武にも非がある。うん。

そうでしたそうでした、僕は今年、ケチのくせに珍しくユニフォームを買ったのでした。埼玉西武ライオンズと言えば、ユニフォームをバカみたいにくれる球団としておなじみです。ファンクラブに入ればくれるし、試合に行けばくれるし、とにかくやたらとユニフォームをくれます。電車に乗ってもらうためにユニフォームをエサにするという知恵をつけた球団です。おかげさまで買ってもいないのに我が家には大量のユニフォームがあります。その結果、「岸」って名前が入っているオーセンティックユニフォームが、「岸って名前の選手がいない」という理由で一番出番が少なくなるなんて逆転現象が起きたりもしていますが。

まぁ、「岸」は今年からリサイクルしようかななんて思ったりもしているのですが、それとは別にユニフォームが欲しくなってしまったのです。今年がライオンズ命名から70周年だかということで、西武は過去のユニフォームのいいとこどりをしたデザインの記念ユニフォームを出してきたのですが、これがなかなか素敵。特に胸のロゴがいい。黄金時代ライオンズのロゴマークを踏襲し、そこにほんのりグラデをかけるというオシャレ感。何なら一年中コレを着てろと思うくらいに魅力的です。

もちろんこの70周年ユニフォームも我が西武は配ります。ただし、SサイズとLサイズだけを。建前としては「女性の方がSで、男性の方がLです」ということなんでしょうが、僕はコレを「タダで配ったヤツでサイズが合うと思うなよ」「Mサイズは配りませーん」「中肉中背のオッサンは買え!」という汚い販売作戦だと睨んでおります。「Mだけ配る」なら理解できるのに、「Mだけ外す」って嫌がらせのレベルですよね!ユニクロでそのサイズ全部欠品してたら営業できないですよ!

↓カッコいいから欲しいのだが、タダでMをもらうことはできそうもない!

ちなみに去年のタダ配布ユニでは「S」を選んでみたのですが、キツかったです!

着られるけど、微妙でした!



注文したのはまだ日本でコロナがバズる前のこと。「届くのは4月中旬」という説明書きを見ながら、「選手初着用、入場者に無料配布」が予定されていた4月21日までは絶対に送らない気だなと内心イライラしておりました。開幕の3月20日までに送りなさいよ、と。選手より先に着させないように制限かけてるんじゃないよ、と。しかし、まさかユニフォーム到着よりも開幕のほうが遅れようとは。手元に届いたユニフォームと、まだ始まらないシーズン。人生とはスケジュール通りには進まないものです。

スケジュール通りにはいきませんでしたが、そのことでむしろ「これで何月何日に開幕しようが、ワシらファンのほうが選手より先にコレを着ることになったな…」と、底意地の悪い笑みがこぼれてきます。開幕初戦から特殊ユニフォームを着用することは、いかな西武でもやらないでしょう。最初くらいは普通のを着ないと何が特殊なんだかわかりませんからね。よっしゃ、残念でした!70周年記念ユニフォームは僕らが先に着ます!今年開幕するかどうかはわかりませんが、来年だろうが再来年だろうが、先に着させていただきますのであしからず!

↓早速、開封の儀を執り行ないました!


あれれ〜、たまたま7番を買っちゃってるな〜!

そして、たまたま7番の人のタオルも届いちゃってるな〜!

お、お、推してるわけじゃないんだからね!

た、た、ただ着用できる期間が長そうだと思っただけなんだからね!


ご覧ください。美しい胸のロゴと、左腕に据えられたレオのペットマークを。やはりライオンズはこうでなくてはいけません。ライオンの最大の特徴はたてがみなのです。それをどこをどうケチったのか、最近は公式マークとして肉球を採用するなど、埼玉西武チーターズとか埼玉西武ハイエナズとか埼玉西武ヤマネコズとかでも通じそうなマークでゴリ押ししてきましたが、やっぱりライオンが好き。レオのマークがついているものが好きなのであります。

↓なお、SNSでは「私のユニフォームにはヤクルトのマークがついてたんですけど…」という報告も!

まぁでも、ヤクルトのマークがついてたっていい!

西武VSヤクルト戦に最高じゃないか!

まぁ、今年は交流戦ないけど!



SNSなどを見ても非常に評判よろしく、ウキウキでタイムラインに写真をアップしている人がたくさん見受けられます。松坂大輔仕様のものを買っている人は特に多いようで、背番号16がズラリと並んでいます。そのウキウキには大体セットで「早く試合に行きたい」「今年、着れるかな…」「松坂さんが1試合も着ないうちに辞めそう…」という嘆きがついてきたりもしていますが。

着られるのかどうか。

いい買い物だっただけに、それだけが本当に惜しい。

「匂わせ」によって緊急事態宣言の延長もさらに濃厚となったなか、野球への厳しい逆風はまだまだつづくでしょう。野球より体力のないほとんどのスポーツ・エンタメは凍えるばかりの状況でしょう。だからと言って「いつまでこれがつづくんだ」と刑期を数えるように暮らしても疲れるだけ。いつまでなんて誰にもわかりません。「不顕性感染」があり「物流やインフラを止めない」状況で、ちょっとやそっと自粛したところですぐに終息するはずもありません。ダラダラと長くつづく日常、新しい日常が始まったのが今なのです。

ただ、大変なこともありますが、天変地異によって根こそぎ「暮らし」をもっていかれたワケではありません。慣れればいいだけのことです。慣れるまではもう少しかかりそうですが、この先は「高温」「多湿」といった風邪の天敵が自然によって運ばれてくるシーズン。地合いはどんどんよくなっていきます。慣れと地合いが重なって、少し心の余裕がでてきた頃には、「今できること」も増えているはず。

ちょうど西武で言えば、中止が確定済の日程の先では7月3日から本拠地西武ドームで70周年シリーズの試合が予定されています(※オリックス戦ですが…)。ちょっと早いかなとは思いますが、7月3日開幕はひとつ目標になりそうなタイミングでもあります。願わくばそこで地団駄踏みたいもの。開幕一発目の試合がたまたま70周年記念シリーズになってしまい、「選手より!先に!着てやろうと思ったのに!同着じゃん!」という地団駄を。そんな展開が俄然、楽しみになってきました。

新しいグッズで生まれた新しい未来の予定と楽しみ。僕はそういう楽しみを未来に置きながら暮らしていきたいと思います。7月が霧散したら今度はまた8月に、8月も霧散したら9月に、順番に楽しみな未来を想像していけばいい。身体が元気で、当面の金の心配もない恵まれた人は、楽しいことを想像して、可能性を模索して、穏やかに暮らすことが貢献だと僕は思います。家にいて、ニュースとSNSを見て、元気なくせに殺伐としているのは誰にとってもあまりよくない。今家にいる人は、何にもできないからそこにいるのです。何もしなくていいのです。ノンビリしましょう。自分が求められる順番がくるまで。僕にも、あなたにも、野球にも、必ず順番が巡ってきます。

7月3日開幕説、始まればもちろん嬉しいし、始まらなければ「ハイ消えた!」「次の70周年シリーズは9月!」「やっぱりワシらのほうが先に着る流れ!」と底意地の悪い楽しみかたがある。洋服が1着届いたってだけですが、少し気分もフワッと高まりました。今年も夏が楽しみですね!

大好き プロ野球 白夜ムック 【ムック】
価格:1760円(税込、送料別) (2020/4/30時点)



夏は野球の季節!開幕からいきなり夏野球ってパターンも悪くない!