FIFAの医療委員会長、今季の打ち切りに言及「医学的見地から非常に懐疑的」

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FIFA(国際サッカー連盟)の主席医師を務めるミシェル・ドホーヘ氏が今シーズンは打ち切りにすべきだと主張した。

世界中で感染拡大が続く新型コロナウイルス(COVID-19)の影響により、完全停止に追い込まれているフットボール界。再開時期に向けた話し合いは行われているものの、終息の見通しが立っていないことから依然として不透明な状況が続いている。

この状況を受け、オランダのエールディビジは24日に今季の打ち切りを発表。さらに、リーグ・アンではフランスのエドゥアール・フィリップ首相が9月までの大規模なスポーツイベントの開催中止を発表したことから打ち切りが濃厚となっている。

そうしたなか、FIFAの医療委員会の議長も務めるドホーヘ氏が、再開に懐疑的であると語り、今シーズンを打ち切りにし、来シーズンに備えるべきだと主張している。

「私の提案は、可能であれば、今後数週間はサッカーの大会を避けることだ。来シーズン、良い戦いを始める準備をしてほしい。リスクがあり、それは小さな結果をもたらすリスクではない」

「生死に関わる可能性があり、私はとても慎重になっている。再開を決定する前にすべての人にとても注意するように求める」

「私は医師として話している。試合の主催者側として話す必要はないが、今のところ医学的見地から非常に懐疑的だ」

また、再開した場合にはソーシャル・ディスタンスを守ることはとても難しく、シーズンが続いた場合はいくつかの衛生面での規則を導入する必要があるとも主張した。

「直接接触をどうやって避けるのか? それが問題だ」

「現時点での基準では、サッカーの大会を行うことは、絶対的に難しいことを意味する。私はサッカー関係者なのでとても残念に思う」

「完璧な解決策を得るためには、予防接種プログラムができるまで待たなければいけないのではないかと少し心配している。しかし、いくつかの衛生面での規則を考える時が来たと思っている」

「例えば、唾を吐くことを避けること。なぜ他のスポーツではないのにサッカーではそれを見なければいけないのか?。これは考慮しなければならないことの1つだ」