「きょうの猫村さん」より
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 本日(8日)より放送開始となるミニドラマ「きょうの猫村さん」(毎週水曜深夜0時52分〜58分放送・全24回)を前に、身長188センチの松重豊が挑む猫の家政婦・猫村さんをはじめ、見どころを振り返ってみた。

 本作は、2003年7月よりネット上で連載され、コミックの売り上げが累計330万部に上るほしよりこの人気漫画に基づく1話2分30秒のミニドラマ。主人公の猫村ねこ(松重)が、自分を拾ってくれた元飼い主のぼっちゃんとの再会を果たすため、家政婦として働いてお金を貯めることを決意し、裕福だが問題を抱える犬神家で家事に奮闘する。

 ドラマの予告動画には、松重が歌う主題歌「猫村さんのうた」(作曲・坂本龍一)にのせて、猫村さんと村田家政婦紹介所や派遣先の犬神家、ご近所の人々との交流が収められている。「猫除け」のペットボトルを避けて歩いたり、畳の上でごろごろしたり、毛づくろいをしたりと「まさに猫!」な松重のチャーミングな演技が見られる。「いつかまたぼっちゃんに会えるその日まで! 猫村ねこ、しっかり勤めさせていただきます」と前を向き、きびきびと働く猫村さんの姿にはどこか哀愁が漂う。

 また、猫村さんを取り巻くキャストも豪華。大河ドラマ「麒麟がくる」の織田信長役も話題の染谷将太は、不良中学生の強役で昔ながらのリーゼント姿を披露。31歳の濱田岳が、猫村さんが「ぼっちゃん」と慕う元飼い主の少年に。犬神家の女主人で、胸はシリコン入りの悩める整形美人・冴子に小雪がふんする。そのほか、石田ひかり、市川実日子、松尾スズキ、池田エライザ、水間ロン、安藤サクラ、荒川良々ら芸達者な顔ぶれが集結している。

 そもそも、なぜコワモテ・長身の松重が猫村さんにキャスティングされたのか。テレビ東京公式noteによると、プロデューサーの濱谷晃一は2015年から実写企画を構想。原作者のほしと編集者は実写化に慎重で、キャスティング含めてなかなかGOサインを出さなかったそう。しかし、松重が出演したドラマ「バイプレイヤーズ」の現場で濱谷Pが松重に近い人物から「うちの松重さんで、猫村さんってどう思います?」と言われたことから話は進み、最終的に原作者のほしが「松重さんは、たたずまいが猫村さんみたい」と快諾するに至ったという。(編集部・石井百合子)