3日放送の是枝裕和監督回・第3話「人間ドック」より
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 有村架純は休日に何をして過ごしているのか……? 是枝裕和、今泉力哉ら人気監督たちが架空の休日を描くドラマ「有村架純の撮休」がWOWOWで放送中だ。今夜放送される第3話を前に、ドキュメンタリーと見まがうほどリアリティーあふれる本作の見どころを振り返ってみた。(※一部ネタバレあり)

 本作は、有村架純の架空の休日を描く8つのストーリー。突然撮影が休みになったら、女優はどう過ごすのだろうか? そんな妄想の世界を、是枝裕和(1・3話)、今泉力哉(2・6話)、山岸聖太(4・8話)、横浜聡子(5話)、津野愛(7話)が描く。共演者に柳楽優弥、満島真之介、伊藤沙莉、渡辺大知、笠松将、前野健太、リリー・フランキー、風吹ジュンら。

 現在、是枝監督の1話、今泉監督の2話までが放送されているが、それぞれ全く異なる有村の喜怒哀楽を捉えている。第1話「ただいまの後に」では久々に実家に帰省した有村が、母・由美子(風吹ジュン)と母子2人で夕食づくりやたわいもない会話を繰り広げるなかで、甘えた表情を見せる。しかし、そんな平和な休日は思いがけない訪問者(満島真之介)がやってきたことから一変。家族の秘密が明らかになっていく過程では、不機嫌になったり、戸惑ったり、微妙なニュアンスの表情が切り取られている。

 第2話「女ともだち」では、親友の優子(伊藤沙莉)から意中の男性との食事への同席を懇願され、いやいや赴いた居酒屋で、ちょっとした修羅場が展開する。初対面にもかかわらず、さも有村を理解しているかのようなそぶりをみせる田中(若葉竜也)にうんざりし、パブリックイメージと本来の自分とのギャップに不満を爆発させる有村の姿は「本当にこんなことを思っているのかもしれない……」と妄想を掻き立てる。また、優子との友情の行方も痛快だ。

 3日放送の第3話「人間ドック」では、有村がこれまで行けなかった人間ドックへ。あらゆるサービスが行き届いた、VIPが利用する高級施設で、やがて迎えた腹部エコー検査では架純の記憶に刻まれた検査技師・近藤がいて……。監督を是枝、脚本を『エンディングノート』(2011)、『夢と狂気の王国』(2013)などのドキュメンタリー映画で知られる砂田麻美が担当。病院内で出会うベテラン映画監督にリリー・フランキー、検査技師・近藤に笠松将がふんする。

 4月30日には1話から6話まで(午前11時〜午後1時50分)、5月8日には1話から7話まで(午後1時45分〜5時5分)を一挙放送する。(編集部・石井百合子)

「WOWOWオリジナルドラマ 有村架純の撮休」はWOWOWプライムにて毎週金曜深夜0時〜放送中(全8話)
WOWOWメンバーズオンデマンドで各話終了後見逃し配信、TSUTAYAプレミアムで各話終了後配信