「何かを変えたい。でも...」 統合失調症と診断された30代男性が、自己防衛おじさんに打ち明けた悩み
職場の人間関係や恋愛相談、身体のコンプレックスから性の悩みまで――。読者から寄せられた多種多様な悩みを、「自己防衛おじさん」こと占い師の鉄平さんが、真摯かつユーモラスに回答していく。
今回のお悩みは、埼玉県に住む30代男性・Uさんからの投稿だ。
10代で統合失調症と診断された彼。それ以降、病気と上手に付き合いながら人生を送ってきた。現在は乗馬クラブで働いていて、手取りは十数万円だという。医者からは、病気からの回復を褒められているという。
そんなUさんが抱えている悩みは、将来への不安と現職への漠然とした違和感だ。
何かを変えたいとは思っているが、具体的にどうすればいいかは分からない――。そう訴える彼に、自己防衛おじさんはどんな言葉を送るのだろうか。
「トライすることに意味がある」
読者のお悩み
19歳のときに統合失調症と診断され、4年間の療養と2年間の勉強、大学入学、中退を経て、今は乗馬クラブで手取り十数万円の準社員として働いています。
もともと乗馬クラブへは体力作りと社会馴致を目的として入りました。そしてこのところ、これからへの不安と現職への違和感を抱くようになりました。
これからの生き方を考える上で、何かヒントになるものはないかと今までやったことのないことを経験してみたり、本を読んだり映画を観たり、友人に会ってみたり、一人旅に出てみたりしています。
しかしなかなか勇気が出ないで行動できないことも多いです。それでも変わりたいと思っています。
服薬はまだ続いていますが、日常生活には大きな支障はありません。ただ精神的な体力はあまり無いのかなと感じています。ちなみに障害者手帳を所持してはいます。医者は統合失調症と引きこもりからここまで回復したことを称賛してくれ、あとは自分のやりたいようにとの話をしてくれます。
しかしながら、これからどうしていけばいいのか、それともこのままでいいのか、自分でもよくわかりません。一度の人生、全うしたいとは思います。何かアドバイス頂けたら幸いです。
自己防衛おじさんの回答
あなたはいま変わりたいと思っているわけですから、現状を変えていく事に躊躇する必要はありません。
初心貫徹・首尾一貫を是として生きていく人やそういった事を是とする社会があることも事実です。しかし、状況によって姿や立ち位置を変えるなど、自分の負担にならないように変化を上手く取り入れ生きていく事が向いている人もいます。
ご病気を抱えながらも負けずに前へと進もうとしている、自己の研鑽に努めていること自体が、とても素晴らしい事だと思いますよ。
たとえその行動がすぐに望んだ形にならないとしても、トライすることに意味があります。また、変化の熱意を持ち続けていれば、必ず背中を押してくれるようなチャンスを手繰り寄せる事ができるのです。
色々な事をやりながら出会った人や場所から生きるヒントを手にする事もあるので、やはり社会性を持ち続ける事が大切なのではないでしょうか。
様々な事にチャレンジしている様なので、具体的に何かをした方が良いと断定する事は申し上げませんが、ひとつの提案として社会的な弱者に寄り添ってみるのはいかがでしょうか?
社会的な弱者をサポートすることによって、ご自身が心身ともに強くなっていくきっかけにもなる事でしょう。そして彼らをサポートしていく中で、ご自身の置かれている状況を俯瞰することにもなるはずです。
生きることは何なのか、自分の生まれてきた意味、そしてこれからどう生きていけばよいのか。より前向きに新しい生き方の方向性を見つけられることになるかもしれません。
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