[となりのテレ金ちゃん−テレビ金沢]2020年2月26日放送「仰天コロンブス」のコーナーで、「ごぼう抜き」の語源について調べていました。

マラソンや徒競走などで一気に抜き去るときに使われる「ごぼう抜き」。なぜ、このように言われるのでしょうか?


ごぼう抜きの由来とは

意味がだんだん変わってきた

番組はごぼうを栽培している内灘町の農家にお邪魔しました。

実際に、土に埋まった野菜を引っこ抜いてみると、大根はスルッと抜けるのに対して、ごぼうはなかなか引き抜けません。機械などで小さい根を切り取らなければ、引っこ抜くのにとても時間がかかるそうです。

ですので、簡単に抜くことを「ごぼう抜き」と言うのは、どうやら違うようです。

金沢大学で日本語を研究している加藤和夫教授の話では、抜きにくいごぼうを抜くことから、意味が広がっていったそうです。

江戸時代中期には、浄瑠璃でごぼうを一気に引き抜く様子を表現していました。

その後、明治以降には人材を引き抜く意味としても使われたり、1960年代の学生運動の頃は、中心人物を検挙する意味でも使われたりしていました。

また、北海道や東北地方には、駄々をこねたり、酒を飲んで管をまくことを方言で「ごんぼほる」と言うそうです。

一気に引き抜いたり、大変なことをする意味から、競争で何人も一気に抜いていくことへと意味が拡大されていったようです。

(ライター:りえ160)