「引っ越してきた当初は、狭くて古いこの部屋が大嫌いだったんです」と苦笑いまじりに振り返るのは、築51年の団地で、夫と4人の子どもと暮らす大塚沙代さん。
自分なりにカスタマイズをした結果、手づくり品や古い家具に囲まれた、温かみのある空間が完成。部屋から伝わってくるにぎやかな家族の暮らしが、ESSE暮らし of the year準グランプリを受賞しました。

築51年の古い部屋をDIY。今では家族と過ごす大好きな空間に



「今では古さも“味”と思えるように。ものも多いし、生活感にあふれたわが家だけど、ここで家族と過ごす時間がなにより幸せです」

●おいしいパンとご飯が家族の笑顔のモト


パンを焼き網で丁寧に焼きます

パンは焼き網でトースト。


ご飯は家族みんなが集まる夕食だけ土鍋で炊くのがこだわり。


「土鍋にしたとき、娘に『お米変えた? すごくおいしい!』と言われたのがきっかけ。ご飯がおいしいと、それだけで家族も喜んでくれます」

目指すは海外の家みたいな空間。でも、お金も手間もかけてません



●DIYはマステやタイルシールで手軽に!

【BEFORE】


【AFTER】


温かみのあるインテリアは、海外の部屋がお手本。得意なDIYや手芸を駆使して、お金をかけずに部屋づくりを楽しんでいます。


古さが目立つキッチンや洗面所は、手軽に貼れるビニール製のタイルシールでリメイク。


「タイルの色に合わせてサッシは黒いマスキングテープでおおいました。はがせば簡単に原状回復できるのもメリット」

●不便で嫌いだった洗濯スペースも気分が上がる場所に変身

「見た目も古いし、収納もなく不便だった」という洗濯スペースは、白い壁紙をはって、つっぱり式の棚「ラブリコ」を設置。
「清潔感のあるナチュラルな空間に生まれ変わって、洗濯も楽しくなりました」

【BEFORE】


【AFTER】



●大好きな空間の中で手づくりを楽しむことが息抜きの時間


時間に余裕があるときは、編みものや刺しゅうなど、趣味の手芸で息抜き。


「子どものカーディガンや目玉焼きモチーフの刺しゅうは、壁にかけてインテリアに。おにぎり形の鍋つかみや鍋敷きも手づくりです」

●【大塚沙代さん】

神奈川県在住の38歳。築51年、51m²の賃貸の団地に夫(38歳)、長女(16歳)、長男(12歳)、二女(9歳)、二男(4歳)の6人で暮らす。インスタグラム(@xsayo.x
)では趣味のDIYや暮らしのアイデアを発信中。ESSE暮らし of the year準グランプリ

<撮影/林ひろし 取材・文/ESSE編集部>