かつてユナイテッドで誰よりも恐れられ、“闘将”と呼ばれたキーンは、現役戦士たちの身なりに不満があるようだ。 (C) Getty Images

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 古巣の選手たちの振る舞いに闘将が怒った。

 現地時間1月19日に開催されたプレミアリーグ第23節で、敵地に乗り込んで、首位リバプールとの一戦に臨んだマンチェスター・ユナイテッドは0-2の完敗を喫した。

 立ち上がりの14分にフィルジル・ファン・ダイクにCKから強烈なヘディングシュートを叩き込まれて先手を取られたユナイテッドは、反撃の糸口を見いだせないまま、時間を浪費……。そして、試合終了間際の93分にGKのアリソンを起点にした高速カウンターからモハメド・サラーに追加点を決められ、万事休した。

 この敗戦で、宿敵のリバプールに30ポイント差と大きく水を開けられてしまったユナイテッド。それだけにOBたちも嘆きを口にしている。なかでも、強い口調で檄を飛ばしたのは、黄金期にあった90年代後半から00年代初頭にチームキャプテンを務めていたロイ・キーンだ。

 言わずと知れたユナイテッドのレジェンドは、試合中継を行なっていた英衛星放送『Sky Sports』の番組内で、ある選手の身なりに苦言を呈した。

 怒りの矛先を向けれられたのは、ルーク・ショーだ。キーンはユナイテッド在籍6年目を迎えた中堅が、試合前のアップ中にだらしなくかぶっていたニット帽に対して、こう言い放ったのだ。

「ルーク・ショーがチームに戻ってきたのを見たかい? あれを見てキックオフが近づいてくるほど、私はより不安になった。2時間前までは問題なかった。だが、あんな間抜けな帽子で、ウォーミングアップしているのを見てしまったらね……」

 単なるいちゃもんとも取れる発言だが、現役時代に真冬であろうと半袖でトレーニングをしていた“闘将”からすれば、宿敵との大一番目前にしたショーに気の緩みを感じ、呆れてしまったのだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部