森法務大臣「無罪証明すべき」発言がトレンド入り 「ありえない」と波紋
日産自動車の前会長、カルロス・ゴーン被告人の会見を受けて、森雅子法務大臣が1月9日深夜に開いた記者会見で、「潔白というのならば、司法の場で正々堂々と無罪を証明すべき」と発言したと報道され、波紋を呼んでいる。
刑事裁判では、被告人が有罪であることを検察官が証明しなければならず、被告人やその弁護人が無実であることを証明する責任はない。
「無罪証明」は1月9日、ツイッターでトレンド入りし、弁護士らを中心に「ありえない」「ゴーンの主張を認めることに・・」などと話題になっている。
森法務大臣が自身のYouTubeチャンネルにUPしている「法務省記者会見」や法務省がHPで公表している談話・コメントには、「無罪証明」の文言はないが、NHKや日テレNEWS24、FNN、産経ニュースなどがこの発言を含めて記事にしている。日テレNEWS24とFNNの記事では、発言部分を動画で確認できる。
森法務大臣は司法修習47期で、1995年に弁護士登録。政治家としては参院福島選挙区選出で、現在当選3回。自民党の法務部会長や女性活躍推進本部長などを歴任している。また、第二次安倍内閣では、当選1回で入閣し、女性活躍や少子化、消費者問題など幅広く担当する特命担当大臣を務めた。