巨人・坂本勇=東京ドーム(C)Kyodo News

写真拡大

 巨人の坂本勇人は今季、“攻撃的な2番打者”として、打率.312、40本塁打、94打点の成績を残し、5年ぶりリーグ優勝の立役者となった。さらにリーグMVPにも輝いた。

 坂本の今季の打撃をショウアップナイター解説陣は、シーズン中にどのように見ていたのだろうかーー。

 7月17日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター ヤクルト−巨人戦』で解説を務めた江本孟紀氏は、外角の変化球をライトスタンドへ放り込んだ坂本の本塁打に「体が柔らかいからですよ」と話し、「あれを打てるバッターはあまりいない。坂本が時々ベンチでユニフォームを脱いだ時の体を見てください。柔らかく、無駄な肉が全くない。あの体型が野球選手として理想的。だから、低い外のボールも右中間まで持っていけるんですよね」と自身の見解を述べていた。

 昨季まで巨人でコーチを務めていた井端弘和氏は、8月9日のヤクルト戦で小川泰弘が投じたチェンジアップに体勢を崩されながら放った本塁打に、「それだけ体が開いていない証拠。奥行きにも対応できるというか、ヒットゾーンにできるというか、それだけ幅が広いのかなと思いますね」(8月9日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人−ヤクルト』)と話した。

 さらに、捕手出身の大矢明彦氏は、坂本の読みの良さについて絶賛している。大矢氏が解説を務めた8月24日のDeNA戦で、坂本は5−2の7回二死走者なしから、DeNA・国吉佑樹が投じた外角の変化球をライトフェンス直撃の二塁打を放った。

 この安打に大矢氏は「タイミングをちょっと外されているんですけど、読みが良いですよね。インサイドが1個もないと読み切って、アウトコースの真っ直ぐか変化球に狙いを変えていますよね。ちょっと高いとああいう打撃になりますよね。技術が高いからできるんですよね」と絶賛した。

 8月29日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人−広島戦』で解説を務めた真中満氏は、2−1の3回無死一塁で迎えた第2打席、広島の先発・大瀬良大地の外角のストレートをライト前に運ぶヒットに「(セカンドの)菊池がダブルプレー態勢で、だいぶセカンドベースに寄っていましたので、右方向を完全に狙っていましたよね。見事ですね」と評価していた。

(ニッポン放送ショウアップナイター)