2020年3月6日(金)公開の『映画ドラえもん のび太の新恐竜』の主題歌が、Mr.Childrenが本作のために書き下ろした「Birthday」に決定した。

2020年に連載開始から50年を迎える「ドラえもん」。映画第1作目が公開された1980年から40作目を迎える『映画ドラえもん』シリーズの最新作『映画ドラえもん のび太の新恐竜』を手掛けるのは、『のび太の宝島』でシリーズ史上最高興行収入53.7億という大ヒットを打ち立てた監督・今井一暁と脚本・川村元気。のび太が双子の恐竜キューとミューに出会って始まる物語で、映画1作目『映画ドラえもん のび太の恐竜』とは異なる、全く新しいオリジナルストーリーが描かれる。

Mr.Children

Mr.Childrenが本作のために書き下ろした主題歌「Birthday」は、出会いと冒険を描く物語に寄り添うような明るく壮大なメロディーで、のび太たちを勇気づけ応援するような楽曲に仕上がっている。

桜井和寿(Mr.Children)は、少年時代に経験したドラえもんとの出会いに触れ、「ドラえもん50周年、そして僕も50歳となる年に、運命の再会ができた事に心から感謝です。」と、ドラえもん愛に溢れた熱いコメントを寄せた。今回のタッグは、50周年&映画40作目となるメモリアルな年に、制作陣がかねてより念願であったMr.Childrenへ熱烈なアプローチをしたことがきっかけ。40作目の映画ドラえもんが掲げたテーマは、さらなる未来へ向けた「進化」。その想いが合致したMr.Children側が快諾したことにより、今回のタッグが実現した。

Mr.Children 桜井和寿 コメント

ハッキリと覚えている。

小学4年生の時、両親が僕にドラえもんを買ってきてくれた。

家に帰り、自分の部屋のベットに寝転ぶと、頭上にある小さな棚に1巻から5巻がきれいに並んで置かれていた。

そしてそれを僕は複雑な思いで受け取った。

なぜなら、当時僕は勉強を全くしない子供だった。宿題なんかした事がない。漢字も書けなければ、読書もした事がなかった。当然、通知表に刻まれる数字は体育以外は1と2で埋まった。

それを見兼ねた両親はきっと「しっかり勉強しなさい」そう言いたかっただろう。

でも、そう言ったところで、素直に勉強するはずがない事をわかっていて、「宿題しなさい」でも、「読書しなさい」でもなく、「まずはここから始めましょうね。はい、ドラえもん」そんな気持ちで買ってきたのだろう。

そして、その複雑な親の心情を子供ながらにキャッチした僕は、逃げ場をなくした気持ちになって、しばらく読みも開きもせず、並んだ背表紙の1から5の数字を眺めていた。

警戒心の強い猫にオモチャを与えた時のそれのように、僕は3日後くらいにドラえもんを恐る恐る開き、その後、

我を忘れ夢中で読みふけった。

僕にとってはじめての読書。はじめて好きになった本。はじめて感動で泣いた本。

それ以来、背表紙の数字は増えていき、棚に入りきらないくらいのドラえもんが並んだ。中2の夏に音楽と出会うまで。

本当はその後も、僕の人格形成に関わるドラえもんとのエピソードがあるのですが、長くなるのでこの辺でやめておきます。

ドラえもん50周年、そして僕も50歳となる年に、運命の再会ができた事に心から感謝です。

のび太にとってのドラえもんのように、「ドラえもんという存在が、ストーリーが、プロジェクトそのもの」が、弱く情けない自分に寄り添ってくれているのだと、改めて噛み締めながら、音楽でドラえもんに携わらせてもらいました。

絶対観てくださいね。

聴いてくださいね。

Mr.Children 桜井和寿

『映画ドラえもん のび太の新恐竜』は2020年3月6日(金)より全国東宝系にて公開

(C)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2020

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