5回に適時打を放った韓国代表のミン・ビョンホン【写真:Getty Images】

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メキシコが勝てば初の五輪出場、韓国が勝てば日本の決勝進出が決定

■韓国 - メキシコ(プレミア12・15日・東京ドーム)

「第2回 WBSC プレミア12」(テレビ朝日系列で放送)は15日、スーパーラウンド第3戦のメキシコ-韓国戦が東京ドームで行われ、メキシコの2点リードで迎えた5回に韓国が逆転。決勝進出と東京五輪出場権獲得へ向けて、試合をひっくり返した。

 メキシコ打線は2回、4回と一、二塁のチャンスを作っていたが、韓国先発パク・ジョンフンの前に無得点。しかし、5回は1死からサラサルが三塁への内野安打で出塁すると、三塁手チェ・ジョンが悪送球で二塁へ。この好機でジョーンズが左翼スタンドへの本塁打を叩き込んだ。2点を先制された先発パクはこの一発に膝から崩れ落ち、ここで降板。2番手でチャ・ウチャンがマウンドに上がった。

 一方、韓国打線はメキシコ先発バレダに抑え込まれ3回まで無安打と苦しんだ。4回には試合前時点で今大会打率.471と好調の先頭イ・ジョンフが中前打で出塁も、後続が倒れた。

 しかし、5回は2四球とヒットで無死満塁の大チャンスを作ると、ミン・ビョンホンがしぶとくセンター前に落とすタイムリー。1点を返した。さらに、再び満塁となってからパク・ミンウが押し出し四球を選んで同点。イ・ジョンフのライナーを二塁手が捕球できず、一塁走者はアウトになったものの三塁走者が生還してついに逆転した。続くキム・ハソンは右前適時打。4点目を奪った。

 メキシコは勝てば初の五輪出場権が確定。また韓国が勝てば野球日本代表「侍ジャパン」と韓国の決勝戦進出が決まり、日本を除くアジア・オセアニア大陸の上位1チームに与えられる五輪出場権も獲得できる。韓国が負ければ日本の決勝戦進出は明日16日の日韓戦の結果次第となる。(臼井杏奈 / Anna Usui)