大型で非常に強い台風19号が日本列島に接近中だ。東日本を中心とした広い範囲で、暴風や大雨が予想されている。そんな中、ツイッターで注目されているのが、2019年10月8日に投稿された、次のようなツイートだ。

沖縄出身の投稿者・ツナ缶さんが、「台風への備えをお伝えします」と、思いつくまま書いたメモの画像が添えられている。

毎年、大きな台風に何回も襲われる沖縄で育った投稿者も、今回の台風19号はかなり気になったようだ。しかもその進路の方向は、台風に慣れていない東日本。東海・関東に上陸の恐れがある、という予報も出ている(10月11日現在)。

ほぼ1か月前に千葉市に上陸した台風15号の記憶も生々しいが、19号はそれ以上の規模になるかもしれない。

居ても立っても居られなくなった沖縄出身者のツイートの内容とは、いったいどんなものだったのだろう。詳しく見てみよう。

停電、断水対策のほかにも...



「台風対策...思いつくままに」と題したメモは、箇条書きで書かれている。

〇スマホのモバイルバッテリーを停電する前に充電しておく。
〇停電時に使うライト、ロウソクの備え。
〇水は出来るだけ溜めておく。浴槽など。断水時にトイレなどに使える。
〇物干し竿は外すか固定する。
〇塩害に備える。車、自転車は錆びる。植木は枯れる。自転車も飛ぶ。屋内に運べるものは中へ。車の窓は閉める。サイドブレーキを確認。暴風で移動する、横転する。
〇玄関のドアは開けない。無理矢理開けたら、閉まるスピードは尋常ではない。大怪我します。

スマホのバッテリー充電、ライト、ロウソクの備え、水、物干し竿、塩害への備え、玄関ドア、などなど。

なるほど沖縄出身者らしい細かいチェックリストに驚かされる。塩害への備えなど、実にきめ細かい。海岸付近にお住まいの方は、ご注意を...。また玄関のドアについては、実際に経験したことがなければおそらく信じられないだろう。

なお、元のツイートには、エアコンの室外機カバーに関する言及もあったが、こちらについては意見が分かれているよう。投稿者のツナ缶さんも、ネット上の指摘を受けて「室外機に関しては素人ですので...」としていた。実践は、自己責任にするのがよさそうだ。

リストには、まだ続きがある。

〇水や火を使わない食料の備蓄。缶詰、パン、シリアルなど。
〇暇つぶしの何か。トランプとか。
〇傘は危ないだけ。
〇冷蔵庫の中を腐りやすいものから無くし、出来るだけ空っぽにしておく。停電時に腐る。保冷剤をたくさん凍らせておく。停電時に冷蔵庫が止まってもしばらく冷やせる。
〇窓は閉めてもサッシから水が入ってくるので雑巾などを添えておく。暴風が水を押し込んできます。
〇窓は割れても飛び散らないように、ガムテープ等で補強する。最悪、割れた時の事を考えてレジャーシートなどで覆っておく。
〇断水時に役立つ液体ハミガキの用意を。
〇もし停電したら、ブレーカーのスイッチを切る! 通電火災を防ぐ。
〇シャッターがある家や店舗は、シャッターを固定。暴風でシャッターもなびく。

沖縄出身者なら、ここまでやる、という台風対策だ。食料の備蓄、暇つぶし、傘、冷蔵庫、窓、液体ハミガキ、停電時、シャッター、などなど。

注目したいのは、下から4番目の項目。「窓が割れても飛び散らないように、ガムテープ等で補強する」とある。ここ数日、「養生テープ」がトレンド入りして話題になっているようだが、あちこち「養生テープ」は既に品切れになっているという噂も聞く。

「養生テープ」が手に入らない場合、ガムテープで代用しよう。ガムテープなら入手できるだろう。

窓に新聞紙やレジャーシートなどを拡げ、窓枠から窓枠までがっちりガムテープ等で貼り付けるといった方法があるらしい。あくまでもガラスの飛散防止が目的だ。ガラスが割れるのを防ぐわけではないので、念のため。

ツイッターにはこんな声が寄せられている。

「ありがとうございます。 とても、参考になりました。 うちは、水害がある地域なので、一階のお風呂やトイレなど下水道からの逆流に注意が必要でその他の事は知らなかったので、参考になりました。ベランダの排水が詰まってあわや浸水って事もあったので、掃除します」
「ありがとうございます。 大変参考になりました。 外の様子が気になって、無理矢理玄関を開けそうな私なので、本当に大怪我しそうだなと思いました」

東日本在住者の中には、これほど大きな台風はまったく初めてという人がいるかもしれない。経験豊富な沖縄出身者のアドバイスには、素直に耳を傾けるほうが安心だろう。