ブンデスリーガ第4節目にして、ようやく先発GKとしての出場機会を手にすることができた、1.FSVマインツ05のロビン・ツェントナー。過去2シーズンで25試合に出場してきた24才のGKは、それでもフロリアン・ミュラーのバックアップという役割から移籍を希望。しかしながらこの夏にそれが実現することはなかった。

 しかしながら、そのミュラーが手首を負傷したことにより掴んだこのチャンスで、ツェントナーはヘルタ・ベルリンを相手に「見事だった」と、サンドロ・シュヴァルツ監督が賛辞を贈るほどのパフォーマンスを披露。「ロビンは、不測の事態であっても、常に準備ができていることを、再び示して見せた。セットプレーでも非常に安定して対処していたし、勝ち点3の確保で重要な役割を担ってくれたよ」

 一方のツェントナーは、一度は同点とされた場面でも、「決め手となったのは、そこで僕たちが崩されなかったことだ」と振り返り、「リードを奪った時の、あの喜びをみても、いかにここのところのプレッシャーから解放されていたか、その大きさも見て取れたことだろう」と言葉を続けている。

 だが「まだ自分たちが目指す場所に来れたわけではない」とも強調。金曜日に行われるシャルケ戦ではこの勢いに乗っていきたいところだ。ただしミュラーの負傷は「長引くものではない」ことも、指揮官は明かしており、今節ではMVPに選出される活躍をみせたツェントナーではあるが、再びベンチから試合を見守ることになるかもしれない。


 その一方でマインツは、個人的な理由によりKASオイペンへと渡るジークフリード・マルティ氏の後任として、アンフォレ・ヘヒェルマン氏が、スカウト担当へと昇格することを発表した。