<営利目的で遺体を切り売りしていた会社には、恐ろしい光景が広がっていた>

今から5年前、人体の切り売りで利益を上げていたアリゾナ州の献体センターが摘発された。米連邦捜査局(FBI)が捜査に入ると、男性の体に女性の頭が縫い付けられた「フランケンシュタイン」さながらの遺体も発見された。

アリゾナ州マイコパ郡の「バイオロジカル・リソース・センター(BRC)」に74歳で死去した母親の遺体を預けたとき、ジム・スタウファーはただ、人の命を救う役に立つことを願っていた。

2013年に献体した後、母親のドリス・スタウファーがどんな運命を辿ったかを知ったのは、2016年にロイター通信がBRCの実態を暴いたときだった。母親の遺体は陸軍に売却され、爆弾による損傷実験に使われたのだ。

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スタウファーは最近、アリゾナの地方テレビ局「ABC 15」の取材に対してこう語っている。「母の遺体はおそらく、椅子のようなものに固定された。そして、遺体の下で爆弾を爆発させた。要するに、車両が道路に仕掛けた即席爆破装置(IED)の攻撃を受けたとき、人間の体がどうなるかを知りたかったわけだ」

「(遺体を預けた際に)記入した同意書には、爆発を伴う医学実験に同意するか否かというチェック項目があった。私は『同意しない』にチェックを入れたのに」

爆弾に汚された思い出

ロイターによれば、BRCに提供された遺体のうち、少なくとも20体が、家族の同意がないまま、爆破実験に使うため陸軍に売却されたという。売却額は1体5893ドル前後だった。

スタウファーは今もその実験のイメージに悩まされている。母親を思い出すときも、写真を見るときも、常にその爆発が付きまとうのだ。

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BRCはとうに事業をやめている。献体された遺体を営利目的で販売していると告発を受けて2014年に強制捜査に入ったFBIの捜査官たちは、恐ろしい光景を目にした。バラバラにされ折り重ねられた人間の四肢や頭部、男性器を詰め込んだクーラーボックスなどだ。

BRCの所有者スティーブン・ゴアは2015年、有罪を認め、今は保護観察下に置かれている。

(翻訳:ガリレオ)


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イワン・パーマー