エンゼルス・大谷翔平(左)、ピーター・ボージャス【写真:Getty Images】

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エンゼルスから事実上の戦力外となったボージャスに米記者が注目

 エンゼルス大谷翔平投手が7日(日本時間8日)、敵地タイガース戦でメジャー復帰を果たした。「3番・DH」で219日ぶりに先発出場し、4打数無安打1打点1四球2三振。ヒットは出なかったものの、待ちに待った復帰に同僚や地元ファンの今後への期待は高まっている。一方で、大谷の復帰に伴い、事実上の戦力外となった選手も。米メディアは、これまでもスター選手とポジションが重なるために苦難のキャリアを過ごしてきたと伝えている。

 大谷はこの日、故障者リスト(IL)から復帰。ザック・コザート内野手、コディ・アレン投手も復帰した。それに伴って、ピーター・ボージャス外野手、クリス・ストラットン投手がメジャー40人枠から外される事実上の戦力外(DFA)となり、ルイス・レンジフォ内野手がマイナー降格となった。

 この中で米メディアが注目したのは、32歳のベテラン外野手・ボージャス。地元ラジオ局「680 the fan」のグラント・マコーリー氏は自身のツイッターで「ピーター・ボージャスはこれで(2011年に)マイク・トラウトから中堅手のポジションを奪われ、(2018年に)ロナルド・アクーニャと(2019年に)ショウヘイ・オオタニがロースターに選ばれたことにより戦力外となった」と伝えた。

 ボージャスは2010年にエンゼルスでメジャーデビューし、高い守備力を誇る俊足中堅手として2011年には147試合に出場したが、同年にハムストリングを痛めて離脱した際にマイク・トラウト外野手がメジャー昇格を果たした。トラウトは翌2012年に大ブレークし、新人王に輝いた。ボージャスは、昨季はブレーブスでロナルド・アクーニャJr.外野手のメジャー昇格に伴い、戦力外に。そして、今回は大谷らの登録のためにメジャー40人枠から外された。実力の世界のメジャーで、ポジションの重なるスター選手と入れ替わりになることが多い。

 6年ぶりにエンゼルスに復帰した今季は26試合出場で打率.091と成績が低迷していたボージャス。今後、獲得に動くチームがなければ、マイナー契約でエンゼルスに残る可能性もある。(Full-Count編集部)