中国メディアは、日本を訪れた中国人旅行客の手記として、中国人ガイドが語った「日本での生活で経験した苦労話から、日本のリアルな姿を垣間見た」と紹介する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 百聞は一見に如かずとは言うものの、日本を訪れる中国人観光客が観光だけで日本の生活に対する理解を深めるのは難しい。しかし、団体ツアーの中国人ガイドが赤裸々に語る「日本で生活する様子や苦労」が印象深かったという旅行客もいるようだ。

 中国メディアの今日頭条は23日、日本を訪れた中国人旅行客の手記として、中国人ガイドが語った「日本での生活で経験した苦労話から、日本のリアルな姿を垣間見た」と紹介する記事を掲載した。

 記事は日本を個人旅行で訪れるのも良いものだが、団体ツアーに参加すると「中国人ガイドの個人的な経験も含め、日本での生活にまつわる様々な裏話が聞けて非常に興味深いものだ」と指摘。ツアーで訪日した中国人筆者をガイドをしてくれたのは、「仕事のために日本で暮らし、後に日本人女性と結婚し、今も日本で生活している山東省出身の中国人」であったという。

 団体のツアーに付き物のバスでの移動時間は、ガイド自ら「日本へ来た経緯から始まり、日本人との結婚、子育て、日本人の舅姑との関係や住宅事情まで」が赤裸々に語られたという。ガイドから聞いた話のうち、中国人として衝撃を受けたのは「日本人女性と結婚するにあたって、持ち家がないことは何ら問題にならなかった」ことだったという。中国では男性は持ち家がないと結婚できないと言われるが、日本では賃貸住宅から結婚生活がスタートするのは何ら不思議なことではなく、これは中国人にとっては衝撃だったようだ。

 そして、日本人女性と結婚し、子どもも生まれたというが、日本人女性の実家が「自分たちの生活に干渉せず、何も尋ねず、何も助けない」というのにも驚き、家族であるはずなのに「日本人と中国人の考え方の違いに直面し、苦労した」と語っていたことを紹介。中国人の祖父母は「孫の世話をすることを老後の生きがいとしているため、子育てに干渉する反面、子育てにおいて全面な手助けを期待することができる」ものだ。

 日本ではたとえ親子であっても、子どもが独り立ちしたあとは過度に干渉しないケースが多いため、子育てにおいても妻の実家の協力があまり得られなかったというエピソードは中国人にとって驚きだったという。こうして、中国人ガイドから日本で暮らす経験を聞くのは、観光地を巡るのと同じく「日本を深く知る機会」となったようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)