北川航也(撮影:岸本勉/PICSPORT)

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72分、南野拓実に代わって北川航也が投入された。北川は森保一監督から「攻撃を活性化させる」「守備ではみんなが行けないところを行く」と指示されたそうだ。

だが79分、北川のボールロストからトルクメニスタンに突破を許し、最後は権田修一が倒す形になってPKを献上した。これによって日本は3-2と1点差に詰め寄られ、タイムアップまで緊張を強いられることになった。

▼ 北川航也

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


試合後、感想を聞かれた北川は苦悩の表情を浮かべた。

「うーん……自分が入って流れを変えることができなかったということと、それによって相手を勢いづかせてしまったかな、という感じがするので……。うーん……またこれを次に生かせればと思います」

大きなミスをした選手は他の選手の信頼をすぐに失い、その後はボールが回ってこなくなる。北川にもそれはわかっていた。「(ボールが回ってこなくても)そういう集団なんで、またピッチに立ってプレーできればと思います」

だが、もともと北川は自分に出番があまりないかもしれないと覚悟していた。試合の前々日、2011年カタールアジアカップ決勝で優勝を決めた李忠成の名前を挙げて、こうも語っていたのだ。

「(李は)1試合目と決勝しかピッチに立ってなかったですかね。その間の試合でも集中力を切らすことなく準備することが大事だと思ったし、いつチャンスが巡ってくるかわからないので、途中から出る選手というのも必要になってくると思うし、23人の力が必要になってくると思います」

この大会での個人的な試練は、まず北川に訪れたと言ってもいいだろう。ここを乗り切れるかどうかは、北川が今後日本代表に定着できるかどうかに直結してくる。

【森雅史/日本蹴球合同会社】

▼ 森保一監督

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 堂安律、北川航也

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 吉田麻也、柴崎岳、大迫勇也

(撮影:岸本勉/PICSPORT)


▼ 長友佑都

(撮影:岸本勉/PICSPORT)