30日、TBS「プロ野球戦力外通告 クビを宣告された男達」では、元ソフトバンク・城所龍磨を特集。チームが日本一となった翌日、球団から戦力外通告を受けた城所がその舞台裏を語った他、トライアウトに参加した様子を伝えた。

城所は守備・走塁のスペシャリストとして活躍し、2016年には交流戦でMVPを獲得している。それでも今季日本一となったソフトバンクは、シーズン終了後、12球団最多となる19人に戦力外を通告。城所もその一人となった。

2年連続の日本一に輝き、胴上げやビールかけにも参加している城所は、その翌日に告げられた突然の戦力外通告に「びっくりしましたね。このタイミングなんだと思いました。(今季)一軍で41試合出してもらって日本シリーズまで行って日本一になるまでチームが行ってたので」と驚きを隠せない。

そんな日本一を決めた夜についても「夜中の1時半に、松田(宣浩)さんとお好み焼きを食べてて、その時に球団の方から電話があった」という城所。「『明日、球団の方に3時に来てくれ』って言われて来たかって感じでした」と明かしたが、6歳の長女から「野球しているパパを来年も見たい」と言われたことでトライアウト受験を決断する。

運命のトライアウトでは、5人の投手と対戦するとヒット2本を放ち、四球の出塁から盗塁も決めた。それでも城所にはどの球団からも声は掛からず。「これから先の自分とか家族の未来を考えていきたい」と番組カメラに語ると、11月30日に球団事務所で現役引退を発表。引退後はソフトバンク傘下の少年野球チームで指導者になるという。