プレイステーション クラシックを開封してみたら初代PlayStationへの情熱が込み上げてきた
デーン、デーーーン♪

という起動音とともにでてくるPlayStationロゴはもはやトラウマ......じゃなくて良い思い出です。

ファミコン、メガドライブ、PCエンジン、スーパーファミコンと、青春時代を共に駆け抜けてきたゲーム ハード。その真打が登場したのは1994年12月3日。

SONYがゲーム機出すの? という驚きとともに「PlayStation」が誕生したのはもう今から24年も前のことですね。

そんな思い出の詰まったPlayStationが「PlayStation Classic SCPH-1000RJ」として9980円+税で復刻しました。

最近のブームというか。「ニンテンドー クラシックミニ ファミリーコンピュータ」「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」に乗っかった形で投入されたと思われるプレイステーション クラシック。その道をたどってきたユーザーとしては、プレイするかしないかは置いておいても復刻盤ミニゲーム機シリーズにはコレクター魂が発動してしまうものです。

当然ながら、発売となった2018年12月3日、当日に受け取りました。

この忙しい週の最初にやってきて遊んでられないのにとブツブツ思いながらも、やっぱり開梱するのは嬉しいものです。



当時は3万9800円もして高かったなーとか、予約して本体を入手するのがめちゃくちゃ大変だったなーとか、ゲームソフトがロムからディスクに変わってテンション上がったなーとか、パッケージを見るだけでも思い出話が止まらなくなります。

まだ開けてないのに。





さて、パッケージの構造はさすがに当時と違ってますが、しっかりとした外箱に本体たちが収まっています。本体のほかに入っているものは、コントローラーが2つに、HDMIケーブルと、microUSBケーブル、そして取扱説明書。このあたりは、復刻盤ミニゲーム機シリーズの定番というところ。





プレイステーション クラシックの本体はオリジナルの本体から約4分の1スケールに縮小されてはいるものの、非常によくできています。VAIOやPlayStationのデザインを手がけた後藤禎祐氏の魂がここに復刻したと言えるでしょう。

ちなみに端子類は専用のものではなくすっかり汎用のものに。前面に用意されるコントローラーとの接続はUSB端子であり、背面の映像出力はHDMI端子、電源供給用としてmicroUSB端子が用意されています。

当時、「AVマルチ端子」から専用ケーブルでソニーのテレビ(ブラウン管)接続すると高画質になる! なんて興奮していたのもいい思い出です。



当然ながらコントローラの上にあるメモリーカードスロットはダミー。セーブデータの記録は本体内のメモリに行います。

POWERボタンやRESETボタン、OPENボタンがちゃんと押せる物理ボタンになっているのは非常に芸が細かいところ。背面パラレルポートの蓋もしっかり作り込まれていて、「ここ、実際に開けるんじゃないか?」と思えるほどです。当然ながらディスクのトレイが開くことはないですが、忠実に作られすぎていて思わずOPENボタンをポチポチ押してしまいそうになります。

このOPENボタン、複数のディスクにまたがって収録されているタイトルでは、仮想でディスクを入れ替える場面があり、その入れ替えタイミングで押す役割になっているようです。



コントローラーは、本体にあわせた縮小サイズではなく、しっかりと大きく握りやすい通常のサイズ。本体以上にコントローラーでもテンションがあがります。

当時、もう長らくファミコン式のコントローラーが体に染み付いていた自分にとって、このグリップする形状といい、人差し指で押すLRボタンが2個づつあるなど、自分の指で操れるのか......? と興奮していた記憶が蘇ります。



逆に物足りなく感じたのはアナログスティック。そういえば、初代プレイステーションのコントローラーにはまだアナログスティックが装備されていないのでした。

ちなみにこのコントローラー、専用端子ではなく汎用のUSB接続となっているため、PCやAndroid TVなどにつないでつないで使うこともできます。プレイステーションのコントローラーが別の機器で使えるというだけでも価値があるんじゃないかと思うわけです。



当然このサイズなので、プレイステーション クラシックではディスクがあるわけではなく、ほかのミニゲーム機シリーズと同様、本体内にゲームが収録されています。その数20タイトル。

昔、初代プレイステーションでは、ディスクが読み込まれなくて、本体を立てたりひっくり返したりして起動させるなんてこともありましたけどそこまでは忠実には作られていません。残念。

昔のことは思い出として補正されているので、実際にゲームするとこんなものかーと思えてしまうところが切なくもありますが、ひとまずテレビにつないでプレイステーションのゲームを楽しんでみることにしましょう。