「オロナミンC」、実は北海道産だった――!? 帯広市内のとあるスーパーに登場した商品紹介POPが、道民を中心にインターネット上で「知らなかった!」「初めて知った」などと驚きを広げている。

まずはさっそく、POPの実物を見ていただこう。


えっ、本当なの?

こちらの写真、北海道の魅力を発信しているローカル誌「northern style スロウ」編集部が公式ツイッターで紹介したもの。POPでは「ご存じですか?」と切り出し、オロナミンCについて「実は、北海道産なんです!」と大きくアピールしているのだ。

全てが「北海道産」ではない

さらに続けて、「釧路市音別(おんべつ)町で生産!」「北海道の水とてん菜を使用」との文字も。道産であることを、「これでもか!」という位に訴えている。これには、写真を投稿したスロウ編集部の「中の人」も相当驚いたようで、

「驚きのあまり声が出ない...!!」

とツイッターで一言。この投稿には、道民とみられるユーザー達からも、

「へぇ、オロナミンCって、北海道釧路で作られているんだ...。初めて知ったよ...」
「わあ!ほんと、驚き!知らなかった!」
「まさにそう 釧路市音別町に大きな工場を見かけた」

といった反応が寄せられている。

ただ、実はこのPOPに書かれた内容、あまり正確とは言えないようで...。ネット上には、「ほかにも工場あります」といったツッコミも。

確かに大塚製薬の公式サイトをみると、「オロナミンCは日本国内では3箇所の工場で製造しています」との記載が。釧路のほか、徳島と鳴門の工場でも製造されているというのだ。


「+FK」の印字が製造地を示している。「K」が釧路の略。都内のコンビニで買ったものだが、これも北海道産のオロナミンCだ

ということは、道内で流通しているオロナミンCは、基本的には釧路産と捉えていいのだろうか。また、全国どの工場でも、POPにあったように北海道の水とてん菜を使っているのだろうか。

Jタウンネット編集部が、大塚製薬広報部に取材すると、まず出荷地については、

「基本的な出荷エリアはございますが、全国フレキシブルに対応するため、固定はしておりません」

との回答が。また、原材料の水とてん菜についても、

「釧路工場では北海道の水とてん菜を使用している事は事実ですが、全国全て同じ原料原産地ではございません」

とのことだった。

というワケで、オロナミンCの中でも、北海道の水を使った釧路産のものは、パッケージの製造地表記で「FK」と書かれているものだけ。それ以外は、徳島で作られたものと考えてよさそうだ。皆さん、今後はパッケージの表記にも注目してみては?