大谷が「競技を変革する男」で“MLB2位” 米メディア選出「ベーブ・ルース2世」
MLBではジャッジに続く高評価「彼はインスピレーションとなる」
エンゼルスの大谷翔平投手は今季、二刀流の活躍で米国にセンセーションを巻き起こした。右肘靭帯損傷で一時は投手としての活動が封印されたが、再検査の末に投球練習を再開。投打両面での活躍が再び期待されている。米メディアは、ワールドスポーツ格付けで大谷を10傑に選出し、「2つの夢を同時に生きるベーブ・ルース2世」と称賛している。
米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・レポート」では、世界スポーツ界の格付け企画「パワー50」を行った。様々なスポーツからレジェンドたちが選出される中、大谷は「競技を変革する者」という部門の8位に。MLBでは、ヤンキースのスラッガー、アーロン・ジャッジ外野手の7位に次ぐ高評価となった。
そして、「ブリーチャー・レポート」は「ショウヘイ・オオタニは偉大なるバンビーノのバージョン2.0。2つの夢を同時に生きる男」と特集。「バンビーノ」とは“野球の神様”ベーブ・ルースの愛称で、大谷が100年ぶりの偉業に挑んでいることを高く評価している。
「あなたは奇跡を信じるか? (日本から)やってきた二刀流は、みんなが子供だった頃のようなプレーを見せている。そして、彼は最後の二刀流にはならないだろう。彼はインスピレーションとなるのだ」
肘の故障が発覚する前には、投手として49回1/3を投げ、防御率3.10、61奪三振という数字を残し、打者でも打率.289、6本塁打、二塁打8本、三塁打1本、20打点という好成績だったことを特集では紹介。米国の他スポーツのレジェンドの名前も持ち出して、称賛している。
さらに、メジャーで二刀流に挑む男がパイオニアになることも期待。レイズの有望株ブレンダン・マッケイは一塁と投手を兼任する“大谷2世”として注目されているが、記事では「間違いなく多くが後を追うだろう。オオタニは最近故障し、夢のようなシーズンが台無しになってしまったが」と、MLBに二刀流の波が押し寄せる可能性があると指摘している。
そして、「しばらく彼をマウンドで再び見ることはなさそうだが、我々はいつか投手が本塁打競争を制覇する姿を今や想像できる。オオタニのおかげで、かつて我々が考えていたほど(投手が本塁打競争で勝つと言うのは)現実離れした話ではないのである」とも表現した。
二刀流の男がメジャーに与えている影響力の高さは絶大。投手での復活も多くの人が待ち望んでいる。(Full-Count編集部)