イギリス人が大好きなパブはお酒を飲むだけでなく、昼間は家族連れでファミレス代わりに、社交の場として、スポーツ観戦の場としても、イギリス人の生活に欠かせない存在です。特にイギリス人の男性は、家を購入する時『家の近くに常連になれるような雰囲気のいいパブがあること』を条件とする人も多いほど。

夏の夜や週末ともなれば、店内から溢れ出た客が歩道で立ち飲みし、誰もがグラス片手にリラックスした様子でお酒を楽しんでいます。

そしてたいていのパプはイギリスらしく花で飾られ、特に夏は華やかさを増します。

そんな中で、ロンドン一フォトジェニックなパブとして知られているのが、「ザ・チャーチル・アームズ(The Churchill Arms)」です。

チャーチル・アームズが位置するのはロンドン中西部のノッティング・ヒル駅(Notting Hill)から徒歩約4分ほどのところ。

第二次世界大戦当時、イギリスを戦勝国へと導いたウィンストン・チャーチル元首相の名を冠したこのパブ。公式ウェブ・サイトによると、1750年に建てられており、ロンドンに現存するパブの中でも最も古いもののひとつなのだとか。1800年代当時にチャーチルの祖父母が通っていたことから、第二次世界大戦後に現在の名前に改名されたそうです。

100のプランター、40以上のハンギング・バスケット、40以上ものウィンドウ・ボックスに植えられているという、色とりどりのペチュニアやゼラニウム、アイビーなどの植物と水代に、年間25,000ポンド(日本円で約355万円※2018年7月7日現在)もの費用をかけているのだとか。

外観はお花でてんこ盛り、店内はチャーチルの写真やチャーチルにまつわる記念品、第二次世界大戦当時のランプや容器など、あらゆる物が飾られ、レトロな雰囲気。

タップ(蛇口)のビールやエールを注文するときは、パイント単位で注文します。1パイント(568ml)を注文したい場合は「A pint of(銘柄), please.」と注文します。半量のハーフパイントを注文する時は「Half pint of(銘柄), please.」と注文します。グラスの淵すれすれにこぼれそうなほどたっぷりと注いでくれますよ。

店の奥には、タイ料理レストランが併設されています。実はイギリスのパブ、タイ料理を出す店が多いのです。そしてロンドンのパブで初めてタイ料理の提供を始めたのがチャーチル・アームズであると知られています。

タイ人の定員たちが忙しなく働き、本格的なタイ料理を味わえると地元の人々に人気で、持ち帰りも可能。

テラス席はレストラン用になっています。こちらは緑が溢れ、南国のような雰囲気。

花の盛りである夏場に訪れることができなくても、冬になると違った姿を見せてくれます。クリスマスの季節になると、花があった場所には約90ものクリスマス・ツリーが飾られ、モコモコとした緑の小山のような外観になります。そしてツリーには11,500ものライトが点灯し、ロンドンのインスタグラマー達を虜にしています。

周辺には観光客に人気の「ケンジントン・パレス(Kensington Palace)」や「ハイド・パーク(Hyde Park)」、「ポートベロー・マーケット(Portobello Market)」などがあります。

ロンドン旅行の際は観光のついでに立ち寄ってみては?

名前 The Churchill Arms
住所 119 Kensington Church Street, London, W8 7LN

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