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クラウド会計ソフトを手掛けるfreeeは7月2日、2019年度の事業戦略発表会を開催。新機能や今後の事業戦略の方向性について発表した。

freeeはバックオフィス業務の効率化をサポートする「クラウド会計ソフトfreee」を開発。リリース開始から約5年で利用事業所数が100万を突破し、クラウド会計ソフトではシェアNo.1を誇る。

代表取締役の佐々木氏の説明によると、国内企業のうち赤字企業の割合は6割を超えているとのこと。法人の多くは中小企業であり、経営状況の可視化だけでなく、迅速な経営の意思決定ができる環境を中小企業にも提供することが重要と佐々木氏は強調する。

そこで同社は「スモールビジネスを、世界の主役に」という新ミッションを掲げ、20〜100人規模の法人を対象とした「プロフェッショナルプラン」の提供を7月2日からスタート。



このプランでは新たに「予算・実績管理」機能を追加。日々の経理業務の効率化に加え、会計データを自動で集約し「経営の意思決定」に資するデータをリアルタイムで作成できる。同社は今後、膨大な時間と手間がかかる経営資料の作成業務を自動化し、スモールビジネスにおいても意思決定だけにフォーカスできるような環境の実現に注力していく。

プロフェッショナルプランの第一弾リリースである「予算・実績管理」機能では、勘定科目や月別ごとの予算の作成が可能。前年対比や構成比をチェックしながらの作成もできる。



実績が財務諸表とグラフでリアルタイムに反映され、それぞれ予算との比較が可能に。グラフは利益、売上高、販促費、月次など様々な切り口で表示。月次の予算達成度合いから自動分析し、年間の着地予測も可能だという。

さら今回の新機能に加えて、収益性管理を実現する「エクセルアドイン」機能も2018年9月以降にリリースされる予定とのこと。クラウド会計ソフトfreeeにあるデータを、エクセル上の任意セルに自動連携することができる。具体的には、エクセル上での「部門別の予実管理」「非財務データを利用した指標管理」「自由な帳票レイアウトの作成」などが可能になるという。

今後のプロフェッショナルプランの機能アップデートとしては、プロジェクトごとの収支を算出する「プロジェクト会計機能や、過去の財務データやレポートをもとに資金繰りを予測する「資金繰りシミュレーション機能」などのリリースも予定していると佐々木氏は説明。バックオフィス業務の効率化に加え、経営管理ツールに進化したプロフェッショナルプラン。日々の業務で忙しく経理業務で何かと悩みがちな場合は、一度導入を考えてみてもいいかもしれない。