エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

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世界的なトレカ大手「パニーニ」社の取材を受ける

 右肘内側側副靭帯損傷で故障者リスト(DL)入りしているエンゼルス大谷翔平投手。ベーブ・ルース以来100年ぶりの二刀流に挑む23歳は、まずは打者として戦列復帰間近と伝えられる。その大谷が、珍しくサッカーについてインタビューを受けている動画が、このたび公開された。サッカーW杯ロシア大会16強ベルギー戦で2-3で惜しくも敗退した日本代表のMF香川真司(ドルトムント)について語っているほか、自身がサッカーをしていたならプレーを希望する意外なポジションについても明かしている。

「ショウヘイ・オオタニがシンジ・カガワ、FIFAワールドカップ、日本代表について語る」と動画で特集したのは、世界的なトレーディングカード大手「パニーニ」社の公式YouTubeチャンネルだった。説明では「今年序盤」に収録されたものとされているが、ワールドカップ開催中のこの時期に公開された。

 サッカーのトレーディングカード業界では欧州を中心に絶大なシェアを誇る同社も、野球界の二刀流スターに注目。今春に行われた取材で、野球少年だった大谷はインタビュアーから4年に一度行われるサッカーの祭典について質問されると、「僕はサッカーをやったことはないんでよくわからないんですけれど、テレビでは見たりしていた。すごいなと思っていました」と笑顔を浮かべた。

 そして、質問は日本代表の背番号10として、今大会1得点2アシストの活躍を見せた香川について及んだ。

「あなたはシンジ・カガワのことを認めていると聞いていますが、アスリートとして最も称賛すべきところはどこでしょう?」

 こう質問された大谷は、「その競技で日本ならトップクラスの選手。どの競技でも、もちろんすごいことです。海外でやるということも、すごいことだと思います」と真面目な表情で語った。

香川が野球をしたら…、大谷がサッカーをしたら…

 さらに「シンジが野球をやっていたら、どのポジションだったと思いますか?」と質問されると、「やっぱり内野手じゃないですか? 何かイメージ的には」と、大谷は満面の笑みで即答。ドルトムントでは華麗なテクニックから「小さな魔術師」の愛称でサポーターからの人気を誇る香川だけに、軽快な動きが求められる内野手のイメージにピッタリだろう。

「日本がW杯で優勝するには何が必要か?」という質問には、「わからないです。僕、サッカーわからないんです」と照れ笑い。そして「サッカーするならどのポジション?」という質問には「ゴールキーパー」と答えている。193センチの身長ながら抜群のスピードを武器とする大谷は、ベーブ・ルース以来100年ぶりとなる投打の二刀流という偉業に挑戦しているが、メジャーリーガーも感服するその身体能力なら、サッカー界屈指の守護神になれたかもしれない。

 最後に、パニーニ社から香川の直筆メッセージ入りスペシャルカードが大谷に贈られた。「大谷くんへ、スポーツ界を一緒に盛り上げていきましょう」と書かれたカードを受け取ると、大谷も「香川さん、頑張ってください」としたためたカードを贈った。

 列島を熱狂させたサッカー日本代表の戦いは幕を閉じた。ロシアの地で、香川もトップ下として抜群の活躍を見せていた。今度は大谷がメジャーの舞台に打者として復活し、豪快なバットで世界のスポーツ界を盛り上げる番になりそうだ。(Full-Count編集部)