『寝ても覚めても』東出昌大、唐田えりか、瀬戸康史ら各キャスト6名のコメント到着
芥川賞作家・柴崎友香が2010年に発表した同名小説を、東出昌大×唐田えりかで実写映画化した『寝ても覚めても』が9月1日(土)に公開される。この度、各キャストからアピールコメントが到着。それぞれの劇中場面写真が解禁となった。
本作は、忘れられないかつての恋人と、その恋人と同じ顔をした現在の恋人との間で揺れ動く女性の年月を描くラブストーリー。主演を東出昌大が務め、ヒロインの唐田えりかをはじめ、瀬戸康史、山下リオ、伊藤沙莉、渡辺大知、仲本工事、田中美佐子らが共演する。
劇中の新場面写真と共に、出来上がった『寝ても覚めても』を観た後の東出昌大、唐田えりか、瀬戸康史、山下リオ、伊藤沙莉、渡辺大知ら各キャストのコメントが到着。
東出昌大 コメント
観た後に、胸に残るこの「疼き」は何なのか、未だに分かりません。オファーを頂いた時は一人二役と聞き、キャラクターの差異をどのようにつけようかなどと夢想していましたが、監督のメソッドに真剣に取り組むうちに、浅はかな演じ分けなど必要ないと痛感しました。
クランクイン前のワークショップが多く、初めて耳にする演技法に則って現場に臨む日々でしたが、思い返してみると変わった事をやっていたのではなく、人ならば誰しも奥底に持っている真心を撮る為に、熱狂しながら撮影の日々を過ごしていたんだと思います。
唐田えりか コメント
初のヒロイン、本格演技デビュー作ということもあり、初めは不安もあったのですが、東出さんがご飯に連れて行ってくださったり、敬語はやめようと言って頂いたお陰で、撮影前に関係性が作れたので、不安は無く、撮影に入るのが楽しみで仕方なかったです。
なので、私は現場で無の状態で居られて、そのとき感じたものに嘘なく反応できました。後悔はないです。濱口監督は、お芝居に対して前向きになれなかった私を、前向きにさせてくれました。そして、お芝居の基盤を教わりました。完成した作品を見て、知らない自分だらけで、嬉しくも怖くもなりましたが、この作品は目を逸らさずに全部優しく抱き締めてくれているようなそんな気がしました。
朝子のことをみんなに理解してもらえなくてもいい。でも一人一人に、何かが、届いてほしいです。「寝ても覚めても」、皆さんに出会えたことが私の財産です。10代最後の夏、大恋愛しました!!!
瀬戸康史 コメント
この作品は見てくださった方のその時の心境や、これまでの経験で受け止め方が大きく違ってくると思います。監督の演出も余計なものは削っていく方法ではじめての経験でした。主人公 2 人が行動していく様は本能的で、その純粋さが怖かった。人種や性別などは違っても僕らは“寝ても覚めても人間”なのだと感じました。
山下リオ コメント
恋をすると、心が締め付けられ苦しくなる。それと同時に些細な事で幸せを感じ、なんとも言えない幸福の浮遊感を味わう。作品を見終わった後、そんな両極の感情がブワッと心に入ってきて、足枷はあるけど地上から浮いてるような不思議な感覚に包まれました。そして、たしかに私たちはあの時間を、作品の中で生きていた、と実感しました。そんな事を心から思えるのは、濱口監督、全てのスタッフ・キャストの皆さんのおかげです。是非、たくさんの方に観て頂きたいです。
伊藤沙莉 コメント
人が理性を失って、衝動的に行動を起こすのをハラハラしてみているつもりがワクワクして見守っていました。自分の中に否定的な何かよりむしろ説明のつかない高揚感が生まれているのに気付いてなんともいえない不思議な感覚に陥りました。それは初めて濱口監督の演出を受けた時の感覚と、とてもよく似ていました。そういう感覚とか、また違う感覚とか、しっかりスクリーンで感じていただきたいです。
渡辺大知 コメント
濱口さんの現場は毎日が新鮮でした。ただ、なにか特異なことをしている訳でもなく、難しい課題があったわけでもないのですが、当たり前のことがとても新鮮に感じられました。『寝ても覚めても』は恋愛についての映画ではありますが、ひととひととの繋がりを描いた作品でもあります。ぼくもこの映画に出てくる素敵な登場人物たちとの大切な出会いの一片になれればと思ってやりました。素晴らしいスタッフ、キャストの方々と一緒にこの映画に参加できたことを光栄に思います。ぜひ楽しんでください!
映画『寝ても覚めても』は9月1日(土)より全国公開
©2018 映画「寝ても覚めても」製作委員会
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