【MLB】右肘靱帯損傷の大谷、地元記者が“悪化”指摘「グレード2にダメージは増大」
昨冬のフィジカル検査では「グレード1」の診断と米報道
エンゼルス大谷翔平投手は8日(日本時間9日)、右肘内側側副靱帯に2度(グレード2)の損傷があることが判明し、10日間の故障者リスト(DL)に入った。開幕以来、投打にわたる活躍で全米にセンセーションを巻き起こしてきた二刀流の戦線離脱は、アメリカでも衝撃のニュースとして伝わった。
長年メジャー取材を続けている米経済誌「フォーブス」のバリー・ブルーム記者は、大谷のDL入り発表から間を置かずして記事を更新。昨年オフにエンゼルスと契約した際のフィジカル検査で、右肘靱帯に1度(グレード1)の損傷が見つかったと報じられたことに触れ、「今回、内側側副靱帯にグレード2の損傷が見つかったということは、昨冬にエンゼルスと契約した時のグレード1からダメージが増大していることを示唆している」と指摘した。グレードは1から3まであり、数字が増すと深刻度も増す。
大谷は昨年10月に多血小板血漿(PRP)注射を受けているが、ビリー・エプラーGMは「今季の活躍を見れば注射の効果が分かる」と説明。今回も、ロサンゼルスでスティーブ・ユン医師から多血小板血漿(PRP)注射と幹細胞注射を受け、再検査する3週間後までノースロー調整を行う予定だ。
ブルーム記者は、大谷の最後の登板となった6日(同7日)本拠地ロイヤルズ戦を振り返りながら、右中指マメのため4回で緊急降板した様子を伝えている。「その夜、本人が違和感を口にするまで、オオタニの肘に新たな問題が浮上していたとはチームは気付いていなかった」とリポートすると同時に、制球に苦しんだ4回でさえも時速95マイル(約153キロ)前後を記録していたことにも触れている。
「エンゼルスはオオタニを週1回登板させていたが、彼はその目標にも届かなかった」と手厳しい指摘もあるが、まずは1日でも早く戦列復帰できるように努めるしかない。(Full-Count編集部)