メジャー初本塁打を放った後、観客の大歓声に応えたエンゼルス・大谷翔平【写真:西山和明】

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本拠地デビューで1号3ラン&3安打の活躍、ソーシア監督「パワー見せつけた」

 1号3ランを含む3安打と圧巻の本拠地デビューを飾ったエンゼルス大谷翔平。3日(日本時間4日)、エンゼルスタジアムで行われたインディアンス戦で「8番・DH」でスタメン出場し、13-2の大勝に大きく貢献した。試合後、マイク・ソーシア監督は「彼はパワーを見せつけた」と絶賛。4日(同5日)のインディアンス戦もDHでスタメン起用する方針を示した。

 大谷は同点の初回2死満塁で第1打席を迎えると、相手先発右腕トムリンの暴投で勝ち越した後、なお2死二、三塁の好機で、2ボール2ストライクから右中間へメジャー1号となる3ランを記録。その後、第2打席で右前安打、第4打席でも中前安打をマークした。

 試合後、ソーシア監督は「彼はパワーを見せつけた。実力を発揮した」と賛辞を贈り、「我々にとってもいい試合だった」と満足げな表情を浮かべた。

 また「オオタニは可能な時にバットを振ってシャープさを保ってる。起用できる時はDHで使っていく」と明言。スプリングトレーニング中に打撃に改良を加えたことについては「まだ取り組んでいる最中だと思う」と語った。

 またメジャー初本塁打後、チームメイトたちがダグアウトであえて大谷を無視する“サイレントトリートメント”で祝福したことについて「彼も分かっていたと思う。日本でも同じようなことをするのかは分からないが、これがこちらの野球における習慣だ」と話し、二刀流右腕がチームに溶け込んでいる様子に目を細めた。

 指揮官は5日の同試合についても「明日もDHだ」と明言。投手として初登板初白星、野手としても2試合で9打数4安打、打率.444、1本塁打、3打点と、二刀流として好調なスタートを切った23歳。周囲の期待も高まるばかりだ。(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)