秋田県大館市が、ふるさと納税の返礼品として、秋田犬グッズセットの発送を始めた。

平昌五輪のフィギュアスケート女子で金メダルに輝いたロシアのアリーナ・ザギトワ選手(15)にプレゼントされ、秋田犬が一躍脚光を浴びたことから、秋田犬のふるさとであることをPRするのが狙いだ。

ザギトワ選手に贈ったのと同じ種類のセットも

2018年が戌年であることから、市では、ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」上で、秋田犬特集を組んだ。忠犬ハチ公の出身地でもあり、それにちなんだ市のキャラクター「はちくん」をデザインしたTシャツなどを用意し、秋田犬グッズ3種類を返礼品にしていた。

そんな中、ザギトワ選手の件が全国ニュースになり、市も、ロシアのフィギュアスケート連盟を通じて、ザギトワ選手に秋田犬グッズセットをプレゼントした。今回は、それらのグッズを全部で3種類のセットに分けたうえで、「もふもふ秋田犬グッズセット」と名付けた。


秋田犬グッズのCセット(写真は、大館市提供)

Tシャツのほか、ハチ公ストラップ、缶バッジ、クリアファイルが入ったAセットが1万4000円。それに加え、「はちくんキャップ」も入ったBセットは、2万4000円だ。

Cセットは、さらに伝統工芸品の大館曲げわっぱの弁当箱が追加されており、11個限定で5万4000円になっている。グッズが入れられた数は違うものの、ザギトワ選手に贈られたセットと中身の種類は同じだ。

「簡単には飼えないが、まずは親しんでほしい」

秋田犬グッズについては、秋田空港などが開発した秋田犬ぬいぐるみも、県からザギトワ選手にプレゼントされている。

ツイッター上などでは、「可愛い」「私も欲しい」とこうしたグッズに関心が集まっている。秋田犬ぬいぐるみは5000個販売され、ザギトワ人気から、3月上旬に売り切れたと報じられるほどだ。

大館市ふるさと納税推進室の担当者は3月14日、「秋田犬は、血統について保存会の審査が必要とされるなど、簡単に飼えるわけではありません。海外とは違って日本では小型犬が人気ですが、まずはグッズを通じて秋田犬に親しんでもらえたらと思っています」とJタウンネットの取材に話した。