XFN-ASIAによると、ドイツ銀行が中国の華夏銀行の株式を取得することで基本合意した模様だ。米ウォールストリート・ジャーナルが21日付の電子版で関係筋の話として伝えた。同紙によると、ドイツ銀と欧州の金融サービス会社1社が、華夏銀の株式の約14％を3億3000万ドルで取得するとしている。ドイツ銀は約10％を取得する見込みで、交渉は年末までに終了する予定。ドイツ銀は、この報道に対してコメントを控えている。

　　華夏銀は4月、株式の25％を売却する意向を表明し、ドイツ銀や仏BNPパリバ、ソシエテジェネラル、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、シンガポールのDBSグループ・ホールディングスなどと交渉を行っていることを明らかにしていた。ドイツ銀とDBSはすでに広東発展銀行の株式100億株を取得している。中国の銀行は、株式の最大25％までを外資企業に売却することができる（1社が保有できる株式は20％まで）。海外金融機関は現在、中国の銀行部門への投資を活発化させている。 【了】