【海外発!Breaking News】未払いのままレストランを出た3人組、後に現金を送り店主を驚かせる(英)
カード使用不可だと分かった3人組の客は「現金を持っていないのでATMを探して来ます」と言い残して店をあとにし、再び戻ってくることはなかった。ところが5日後、店主は驚かされることとなる。「世の中捨てたもんじゃない」と思わせられる出来事を英メディア『Gazette Live』『Mirror』などが伝えている。
12月8日、英ノース・ヨークシャー州ミドルズブラにあるレストラン「Kilimandjaro(キリマンジャロ)」では、金曜ということもあり忙しい夜を迎えていた。そこに客として来ていた3人組の男性は、店がカード使用不可であることを知り「ATMを探しに行く」とスタッフに伝えて店を出た。
混雑していた時間帯だったからか、スタッフは3人とも店から出ることをうっかり許可してしまった。そして3人は店に戻って来ることはなかった。店主のアポロ・アポリネールさんは当時のことをこのように話している。
「普通、ATMを探しに行くのに3人一緒には行かないでしょう。スタッフに今度からは、グループの1人が店に残るか、客の持ち物を店に置いておくように伝えるべきと話していたんです。一旦こんなふうに店を出るともう二度と戻っては来ないし、私たちは悪い経験をしたと思って諦めていました。」
ところがその後、驚くべきことが起こった。13日に1通の手紙がレストランに届き、そこには未払いのまま店を出た男性3人からの謝罪文と現金が同封されていたのである。手紙にはこのように綴られていた。
「8日に、食事代を払わずに店を出て行ってしまったことを本当に申し訳なく思っています。カードで支払う予定だったのですが、スタッフから使用不可と聞いてATMを探しに行く許可をもらい、店を出ました。ATMを探している途中で最終電車の時間が迫っていることに気付いたのです。乗り遅れたら大変だという気持ちが先走って、私たちは急いで駅に向かい、なんとか終電に乗り込みました。勘定していないことに気付いた時にはもう遅かったのです。でも、そのようなことをして深く後悔しました。だからここにお詫びの手紙と40ポンド(約6,000円)を同封します。本当に申し訳ありませんでした。それからトリップアドバイザーのレビュー欄には、5つ星評価を残しておきますね。トム、アレックス、ハリーより」
3人の食事代は合計35ポンド(約5,200円)だったのだが、封筒には10ポンド札が2枚と20ポンド札が1枚同封されてあった。この手紙を読んだアポロさんはただただ驚いたという。
「今の時代、こんな善人がまだ存在するのかとそれはもう驚きました。残念だったのは、送り主の住所や連絡先が書かれていなかったことです。スタッフらもびっくりしていましたが、同時に感動していましたよ。早急に相手を判断してしまってはいけないということもわかりました。彼らは純粋に過ちを犯しただけだったのです。いやもう、ただ“素晴らしい”の一言ですよ。」
アポロさんは、この喜びをFBアカウントでもシェアした。そして現在は、この3人のことを探し出してくれるように呼び掛けているという。テックインサイトの取材にアポロさんは「3人が見つかれば、当店での食事を無料で提供したいと思っています。もし、遠い所に住んでいたりしてクリスマス前に戻って来られない場合は、当店自慢の“キリマンジャロ・ソース”を送ってあげたい。大抵のお客さんは、このソースの味が素晴らしいので、遠くからでもまた店に来てくれるんですよ」と明かしてくれた。
このニュースを知った人からは「こういう良い行いはなかなか今の時代見られないから、本当に良かったね」「良い人もまだまだ存在するってことだよ」「よく普通郵便で現金を送って盗まれなかったね」「世の中も捨てたもんじゃない」といった声があがっている。
画像は『Gazette Live 2017年12月16日付「‘Faith in humanity restored’ Group settles restaurant bill by post after last minute train dash」(Image: Evening Gazette)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)
12月8日、英ノース・ヨークシャー州ミドルズブラにあるレストラン「Kilimandjaro(キリマンジャロ)」では、金曜ということもあり忙しい夜を迎えていた。そこに客として来ていた3人組の男性は、店がカード使用不可であることを知り「ATMを探しに行く」とスタッフに伝えて店を出た。
「普通、ATMを探しに行くのに3人一緒には行かないでしょう。スタッフに今度からは、グループの1人が店に残るか、客の持ち物を店に置いておくように伝えるべきと話していたんです。一旦こんなふうに店を出るともう二度と戻っては来ないし、私たちは悪い経験をしたと思って諦めていました。」
ところがその後、驚くべきことが起こった。13日に1通の手紙がレストランに届き、そこには未払いのまま店を出た男性3人からの謝罪文と現金が同封されていたのである。手紙にはこのように綴られていた。
「8日に、食事代を払わずに店を出て行ってしまったことを本当に申し訳なく思っています。カードで支払う予定だったのですが、スタッフから使用不可と聞いてATMを探しに行く許可をもらい、店を出ました。ATMを探している途中で最終電車の時間が迫っていることに気付いたのです。乗り遅れたら大変だという気持ちが先走って、私たちは急いで駅に向かい、なんとか終電に乗り込みました。勘定していないことに気付いた時にはもう遅かったのです。でも、そのようなことをして深く後悔しました。だからここにお詫びの手紙と40ポンド(約6,000円)を同封します。本当に申し訳ありませんでした。それからトリップアドバイザーのレビュー欄には、5つ星評価を残しておきますね。トム、アレックス、ハリーより」
3人の食事代は合計35ポンド(約5,200円)だったのだが、封筒には10ポンド札が2枚と20ポンド札が1枚同封されてあった。この手紙を読んだアポロさんはただただ驚いたという。
「今の時代、こんな善人がまだ存在するのかとそれはもう驚きました。残念だったのは、送り主の住所や連絡先が書かれていなかったことです。スタッフらもびっくりしていましたが、同時に感動していましたよ。早急に相手を判断してしまってはいけないということもわかりました。彼らは純粋に過ちを犯しただけだったのです。いやもう、ただ“素晴らしい”の一言ですよ。」
アポロさんは、この喜びをFBアカウントでもシェアした。そして現在は、この3人のことを探し出してくれるように呼び掛けているという。テックインサイトの取材にアポロさんは「3人が見つかれば、当店での食事を無料で提供したいと思っています。もし、遠い所に住んでいたりしてクリスマス前に戻って来られない場合は、当店自慢の“キリマンジャロ・ソース”を送ってあげたい。大抵のお客さんは、このソースの味が素晴らしいので、遠くからでもまた店に来てくれるんですよ」と明かしてくれた。
このニュースを知った人からは「こういう良い行いはなかなか今の時代見られないから、本当に良かったね」「良い人もまだまだ存在するってことだよ」「よく普通郵便で現金を送って盗まれなかったね」「世の中も捨てたもんじゃない」といった声があがっている。
画像は『Gazette Live 2017年12月16日付「‘Faith in humanity restored’ Group settles restaurant bill by post after last minute train dash」(Image: Evening Gazette)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)