AFX通信によると、ソニー<6758>が、LCD（液晶ディスプレー）パネルの製造企業の買収を検討している。英経済紙フィナンシャルタイムズが20日付（電子版）で伝えた。木暮誠・ソニー・テレビ事業本部長は、同紙の単独インタビューの中で、同社が、韓国のサムスン電子と合弁で設立した液晶パネル製造会社S‐LCDに投資を続けていくのか、またはM&A（企業買収・取得）を行うかどうかについて検討していると語った。

　　同紙によると、ソニーとサムスンが20億ドル（約2200億円）を投じたS‐LCDは、今年からソニーに液晶パネルの供給を開始したが、世界規模の需要に対応できるほどの供給量は確保できていない。木暮事業本部長は、もう一つ別の方法として、サムスンの新しい液晶パネルラインに投資するか、または既存のラインで増産する可能性もあるという。ソニーは22日にエレクトロニクス事業の再建を軸とした新経営方針の発表を控えており、特にテレビ事業はその柱として、注目されている。【了】