ミスタードーナツが2017年11月17日(金)から、トーストやホットパイなど11種類の軽食メニューからなる「ミスドゴハン」を展開。普段はスイーツやお菓子の印象が強いミスタードーナツですが、今回のコンセプトは「魅力的なメニューと、ちょうどいいボリューム感」ということで、一体どんなメニューなのか、早速全11種類を試食してきました。

ミスドゴハン|ミスタードーナツ

https://www.misterdonut.jp/m_menu/misdogohan/

ミスタードーナツにやってきました。



「ミスドゴハン」のメニュー全11種類をイートインで注文。オーブンで温めてくれたので、焼きたてのパンのような香ばしい匂いに包まれます。



まずは甘くないセイボリーサンド・ドーナツの「ハムタマゴ」(税込172円)と「ハムチーズ」(税込172円)、「ハムツナ」(税込172円)から食べていきます。長辺143.6mmのiPhone Xと比較したところが以下の画像。片手でも十分持てる大きさです。



横から見ると、ドーナツの間に具を挟んだサンドイッチとなっています。ドーナツは既存のイースト系ドーナツともオールドファッション系のドーナツとも違って外がサクサクで中はもっちりとしたパンのような食感。生地自体は全く甘くなく、見た目もまるでベーグルサンドのようですが、油で揚げているのでベーグルサンドよりもボリュームがあります。



「ハムタマゴ」はスライスしたハムとスクランブルエッグが挟まれていました。スクランブルエッグには刻んだ白身が混ぜ込まれており、さらに塩味もしっかり利いていて、朝に食べるならもってこいのホットサンド。



「ハムチーズ」にはハムとチーズクリームが挟まっています。チーズクリームはコクがあり、ハムとの相性は悪くありません。ただ朝食として食べるには少し重すぎるメニュー。「片手で食べられて手軽で、満足感が高いので、カフェで仕事しながら食べるのなら向いているかもしれない」という意見もありました。



「ハムツナ」はハムとツナサラダがサンドして焼き上げられています。ツナの塩気とモチモチしたドーナツの食感が見事にマッチ。セイボリーサンド・ドーナツは、焼きたてであればサクサクとモチモチの両食感を楽しめますが、時間が経って冷めると油が浮いてくるのが少し気になるので、お持ち帰りにして家で食べる場合は電子レンジで10〜20秒温めてから、トースターでさらに1〜2分温めるのがベター。



ホット・セイボリーパイの「エビのビスク」(税込216円)と「クラムチャウダー」(税込216円)をiPhone Xと並べたところ。



「エビのビスク」はサクサクしたパイ生地が折り畳まれていて、中央からエビのビスクがどろりと零れていました。触るとぼろぼろと崩れてしまい、少し食べにくい部分もありました。



ナイフで対角線上に切れ目をいれた瞬間、エビの香りが鼻をくすぐります。中にはとろみがある赤いクリーム。一口食べるとエビの濃厚な香りと味が口いっぱいに広がります。パイに対してビスクのクリームが少ないのでは?と切れ目を入れた時は心配になりましたが、クリームの味が濃厚でちょうどいいバランス。フォークとナイフを使って食べていると、ミスタードーナツで食事しているというよりも、レストランでディナーを食べているような感覚にもなりました。ただ夕食として食べるには少しボリュームが少ないようにも感じます。



「クラムチャウダー」はビスクと同じようにパイ生地が折り畳まれていますが、上からパセリがかかっていました。



切れ目を入れると、中にはクリーム色のクラムチャウダーのクリーム。こちらも「エビのビスク」と同様、貝やイカなど魚介類の味わいがしっかりと感じられ、サクサクと香ばしいパイ生地に負けない濃厚さでした。一緒に試食した編集部員からは「シチューのパイ包みにも近い感覚、鶏肉などと合わせて食べるとアリかも」という意見も。



ホット・セイボリーパイの「5種の野菜&チキン」(税込216円)と「フランクフルト」(税込216円)



「5種の野菜&チキン」はパイ生地が何層も積み重なって焼かれていました。



割って中を見ると、小さくカットされた野菜や鶏肉が見えます。5種類の野菜とはニンジン、ジャガイモ、タマネギ、ホウレンソウ、グリンピースとのこと。ニンジンやタマネギの甘みがしっかり感じられる、とても優しい味わいで、おやつ代わりに食べるにはもってこいのメニューです。



「フランクフルト」の中に入っていたソーセージはハーブがしっかり練り込まれており、一口食べるとソーセージの香り高さとパンチ力に驚き。高級感もあり、爽やかなハーブの香りでつい食欲が刺激されるので、「これはレギュラーにあったら毎回頼んじゃいそう」という編集部員も。



今度はトッピング・ホットトーストの「ツナメルト」(税込270円)と「たまごマヨ」(税込270円)です。トーストということで、食パンの上に具材をのせて焼いたメニューですが、一般的な食パンよりも一回り二回りは小さく、片手で持てるサイズ。iPhone Xと比べるとその大きさがよく分かります。



「ツナメルト」は塩気が強く、味は思ったよりも濃厚でした。耳はサクサクしつつパンはもちっとしていて、食感はなかなか。上のソースは柔らかく、舌触りも優しいトーストですが、朝食には少しヘビー。



「たまごマヨ」は、マヨネーズで作った囲いのなかにスクランブルエッグがのせられています。マヨネーズの酸味はスクランブルエッグでまろやかになります。「ツナメルト」も「たまごマヨ」も朝に食べるトーストというよりは、お昼ご飯に食べるお総菜パンの感覚で食べられるメニューでした。



最後はホット・スイーツパイの「りんごとカスタード」(税込216円)と「りんごとチーズ」(税込216円)です。どちらもアップルパイになっています。



「りんごとカスタード」を割ると、中からカスタードクリームがとろり。濃厚なカスタードクリームと、ふんわり温かく甘酸っぱいりんごは見事にマッチ。りんごは小さく角切りになっていますが、シャクシャクという食感はしっかり感じられます。ただ冷めてしまうとカスタードクリームがかなりくどく感じられたので、自宅で食べる場合はあらかじめ温めればOK。



「りんごとチーズ」。りんごとチーズを合わせて食べるイメージがあまりなかったので、一体どんなものなのか気になります。



パイの中にりんごとチーズクリームが入っていました。実際に食べてみると、肝心のりんごとチーズの相性はあまりいいとは思えませんでした。どうしてもチーズの味と塩気にりんごの風味が飲み込まれてしまって「人を選びそうだ」という印象。



実際に「ミスドゴハン」を全種類食べてみると、全体的にボリュームたっぷりのメニューとなっており、砂糖やチョコをたっぷりつかった甘いドーナツとは全くイメージの違うメニューでした。セイボリーサンド・ドーナツ3種やホット・セイボリーパイ4種は、ちゃんと温められた状態で食べるのならばかなりアリ。

2017年11月16日から全国のミスタードーナツ店舗で注文可能な「ミスドゴハン」はお持ち帰りもできますが、自宅で食べる場合には、公式サイトに記されている通り、「電子レンジで10〜20秒温めてから、トースターでさらに1〜2分温める」などをするのが良さげです。