テキサス銃乱射事件に便乗する「陰謀論」 右派はトーク画面偽造
<10月のラスベガスに引き続き、今回の銃撃事件の裏で繰り広げられる「陰謀論」で情報は大混乱>
11月5日午前11時半(現地時間)頃、米テキサス州サザーランドスプリングスのキリスト教バプテスト派教会で銃乱射事件が発生した。少なくとも27人が死亡し、多数の負傷者が出ている。犯人の男は事件後に逃走する最中で死亡(警察による銃殺か自殺かは不明)し、事件の全容は未だに明らかになっていない。
単独犯とみられる犯人はデービッド・パトリック・ケリー容疑者(26)。AP通信によると、ケリーは同州の主要都市サンアントニオ近郊に住んでおり、空軍勤務の経歴を持つ。日曜礼拝に集った住民に向け無差別に発砲し、5歳の男の子や14歳の牧師の娘らの命を奪った。
The Sutherland Springs mass shooter, Devin Patrick Kelley, was just a white man!
- Edan Clay (@EdanClay) 2017年11月5日
Thank God it wasn't terrorism!
Nothing to see here, folks!
You can all go back to being scared of Muslims! pic.twitter.com/I5QqyID0IS
(デービッド・パトリック・ケリー容疑者)
CNNによれば、アメリカ各地で発生した銃乱射事件のうち5本の指に入る規模の死者を出した2件が、ここ35日間で起こった。
米史上最悪の犠牲者を出した銃乱射事件は、10月1日にネバダ州ラスベガスのカントリーミュージックフェスティバル会場を狙ったもの。実行犯とされるスティーブン・パドック容疑者の発砲で59人が死亡した。
そして今回のサザーランドスプリングスでの事件。どちらも犯人は死亡しておりその口から直接、犯行に至った動機が語られることはない。
死人に口なしを好機と捉えたのか、両事件の裏ではさまざまな陰謀論が繰り広げられている。
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部