車の状態をスマホで簡単診断、MITがアプリ開発中
乗っている自動車の音や振動から車の状態をわずか数分で診断できるスマートフォン用アプリを、米マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究チームが開発している。「左前のタイヤの空気が不足している」といった情報のほか、故障する前にエアフィルターやスパークプラグ、エンジンオイルの交換まで運転者に知らせてくれるという。
このアプリは、それまでの車の修理・メンテ履歴などを必要とせず、センサーやコードなどを車に接続しなくていい。スマホに内臓されたマイクと加速度計、GPS機能、それに機械学習を活用して診断を行う。
タイヤであれば、GPSで車の走行速度をモニターしながら、振動データをもとにホイールの回転速度を測定。こうすることでタイヤの直径を割り出し、それを新品タイヤや適度に空気が入っている状態のデータと比較して、診断を下す仕組み。
それ以外の診断項目でも、適切に整備された車の音や振動のデータと対象車のデータとを比較し、両者のわずかな差から近い将来、トラブルの原因となる問題を発見する。
開発を主導したジョシュア・シーゲル博士によれば、これまでの実験の結果、プロトタイプのアプリの診断精度は「90%を超える」としている。さらに、乗用車の運転者一人当たり年間125ドルの節約につながるほか、燃費を数%改善できる可能性があるという。
半年以内に屋外での実証試験に乗り出し、その後、1年以内をめどに発売する。商品化はシーゲル博士が立ち上げたスタートアップのデータ・ドリブン(Data Driven)が手がけるという。
このアプリは、それまでの車の修理・メンテ履歴などを必要とせず、センサーやコードなどを車に接続しなくていい。スマホに内臓されたマイクと加速度計、GPS機能、それに機械学習を活用して診断を行う。
それ以外の診断項目でも、適切に整備された車の音や振動のデータと対象車のデータとを比較し、両者のわずかな差から近い将来、トラブルの原因となる問題を発見する。
開発を主導したジョシュア・シーゲル博士によれば、これまでの実験の結果、プロトタイプのアプリの診断精度は「90%を超える」としている。さらに、乗用車の運転者一人当たり年間125ドルの節約につながるほか、燃費を数%改善できる可能性があるという。
半年以内に屋外での実証試験に乗り出し、その後、1年以内をめどに発売する。商品化はシーゲル博士が立ち上げたスタートアップのデータ・ドリブン(Data Driven)が手がけるという。