前田健太【写真:Getty Images】

写真拡大

緊急登板で快投も後続があっさり失点…采配に疑問の声「なぜ、ミスを犯し続ける?」

 米大リーグのワールドシリーズ第3戦は、ドジャース前田健太投手が敵地アストロズ戦の2回途中から緊急登板し、2回2/3を投げ、1安打無失点。2回途中に4失点KOされたダルビッシュ有投手の後を受け、圧巻の好投を見せたが、デイブ・ロバーツ監督は5回1死でお役御免に。続く3番手のワトソンがあっさり失点したことから、「なぜマエダを下げた?」とドジャースファンは大合唱を上げている。試合は3-5でドジャースが敗れ、対戦成績は1勝2敗となった。

 想定外の出番でも絶体絶命のピンチでも、リリーバー前田は盤石だった。0-4で迎えた2回2死二、三塁からスクランブル登板となった背番号18は、強打を誇るアストロズの主砲コレアをわずか2球で右飛に仕留めた。

 3回は2死からポストシーズン(PS)で初めて四球を出し、4回は先頭マッキャンに詰まった当たりでPS2本目のヒットを許したが、続くスプリンガー、ブレグマンを圧巻の2連続三振。ともに無失点で切り抜けたが、5回は先頭のコレアを遊ゴロで打ち取ったところで、ロバーツ監督は継投を決断した。

 続くグリエルも右打者で“右キラー”前田の力を発揮できる場面だったが、3番手のワトソンは2安打などであっさりと失点。日本人右腕の力投で流れを引き戻しかけたところで、痛恨の失点となった。

 PS7試合で9イニングを投げ、堂々の無失点。防御率0.00というパーフェクトの男「MAEDA」を下げたロバーツ監督の継投に、ドジャースファンはツイッター上で不満を爆発させている。

「彼はこのチームを信じるべき」…前田には称賛「ドジャースで最も価値ある投手

「なぜ、デイブ・ロバーツはケンタ・マエダを下げるようなミスを犯し続けているんだ? 彼はこのチームを信じるべきだ」

ドジャース、なぜケンタ・マエダを代えたんだ?」

「ケンタ・マエダが降板に。これはデイブ・ロバーツのやりすぎ采配だ」

「自分はケンタ・マエダの降板でまさに引っくり返ってしまった。監督を疑い始めている」

 ド軍ファンは降板に納得がいかない様子。一方で、PSでチームを救う活躍を見せる前田の人気は高騰の一途を辿っている。

「このポストシーズンに入るまでみんな疑っていたが、ケンタ・マエダはドジャースで最も価値のある投手だ」

「自分はケンタ・マエダのユニフォームを100%買いに行くことにする」

「ダルビッシュよりもケンタ・マエダを先発させるべきかもしれない」

 このように、力投の前田を称える声も目立った。ダルビッシュを送り込んだ第3戦の黒星はチームにとって痛恨となったが、前田は一筋の光明となっている。