「蘇る長友」「攻守に美しさ」 インテル左SBでの躍動ぶりを伊メディア称賛

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サンプドリア戦に先発出場、3-2の勝利に貢献

 インテルの日本代表DF長友佑都は現地時間24日のサンプドリア戦にスタメン出場し、後半39分までプレー。

 チームも3-2で勝利したが、試合を採点したイタリアメディアでは「蘇る長友」「攻撃にも守備にも美しさがあった」と称賛されている。

 長友は前半から積極的に攻守に絡み、前半30分には左足で際どいロングシュートも放った。インテルはDFミラン・シュクリニアルのゴールで先制すると、FWマウロ・イカルディが2ゴール。後半9分までに3点差をつけたが、その後2点を返される薄氷の勝利になった。長友は1失点目と2失点目の間になるタイミングで、DFダビデ・サントンと交代している。

 長友を最も高く評価したのはサッカー専門サイト「トゥットメルカートウェブ・コム」で、採点記事のタイトルに「蘇る長友」として報じた。長友には10点満点で「6.5点」を与え、「指揮官はダウベルトよりも好んで起用しているが、その正しさを絶対的に証明している。長く霧に包まれていたような期間があったが、スパレッティ監督の信頼によりその出口に導かれた」と、信頼を得て起用されたことにより不振を脱却したと絶賛した。

 また、サッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」も長友に「6.5点」を与え、「彼がインテルのユニフォームを着るようになってから、これほどまでに継続的に高い集中力を見せたことはない」と、この試合だけでなくスタメン出場が続いている最近の好調ぶりを合わせて高く評価している。

後半に「不安の兆し」との指摘も…

 インテル専門のニュースサイト「FCインテルニュース」は長友を「6点」と、3つのメディアの中では最も低い採点とした。寸評では「試合の入りでは相手をよく観察するところからスタートしていた。攻撃にも守備にも美しさがあり、距離はあったが良いシュートもあった。しかし、後半に試合がオープンになると不安の兆しを見せ、監督に交代を決断させた」として、反撃に出るサンプドリアが猛攻に出た時間帯に課題が残ったとしている。

 長友は新加入のブラジル人DFダウベルトと激しくポジションを争うシーズン序盤を過ごしたが、指揮官の信頼をしっかりとつかんでいるのは間違いない。現地メディアも、好プレーを継続している長友に対して称賛を惜しまなかった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

【動画】「インテルvsサンプドリア」のハイライト、長友が先発出場(動画期限:17年11月23日)

「インテルvsサンプドリア」のハイライト、長友が先発出場(動画期限:17年11月23日)